ある一つの曲に対して返答として作成された音楽で、歌の続きと言われるのが、アンサーソングです。この機会に、興味を持ちながらぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。別のアーティストが歌う場合もありますし、同じアーティストが続編として公開する場合もあります。今回は、新しい曲から懐かしい曲まで、平成の曲と昭和の曲に分けてみましたので、さまざまな視点からのストーリーを楽しめるでしょう。アンサーソングを探している人は、ぜひ参考にしてください。
おすすめのアンサーソングをご紹介!【平成編】
ドライフラワー / 優里
ストリーミングサービスで話題の男性シンガーソングライターといえば優里。2020年10月に配信した「ドライフラワー」がヒットしています。この曲は、同じく優里が配信し、ロングヒットとなった「かくれんぼ」のアンサーソングです。「かくれんぼ」は男性側、「ドライフラワー」は女性側という目線で描かれ、男性の部屋で暮らしていた2人が、別れに直面したときの気持ちを、それぞれリアルに描いています。男性は、ちょっと引きずる感じ。女性は意外に覚悟を決めてあっさりしています。別れの経験がある方は、自分と重ねて共感できるでしょう。
https://s.awa.fm/track/b20aec9990bb0f335652
秋風のアンサー / Flower
2019年9月いっぱいで、解散してしまったFlower。数々のヒット曲を残しました。特に「秋風のアンサー」は、大人の男性に恋した女性の、ストレートで隠しきれない熱い想いを歌った、セツナ系。この曲は、同じ事務所でもある、三代目J Soul Brothersリリースの「C.O.S.M.O.S~秋桜~ 」 のアンサーソングです。こちらでは、男性目線の許されない恋愛を表現しています。なかなか経験できない恋愛を歌で楽しませてくれる演出は、さすがです。
https://s.awa.fm/track/1b941c901013bece8073
ユメノツヅキ / CHEMISTRY
素敵な2人のハーモニーで、大人の恋愛を演出してくれるCHEMISTRY。名曲「PIECES OF DREAM 」のアンサーソングです。R&Bを効かせたミドルチューンナンバー。「PIECES OF DREAM 」では、未練のある主人公の男性が描かれていました。その彼女と二度目の再会を果たすのが「ユメノツヅキ」です。またユメノツヅキを2人で見ようと、ハッピーエンドな結末に、なんだかうれしくなるでしょう。
https://s.awa.fm/track/e7b6263e78bac626c858
Dear My Boo / 當山 みれい
曲目を見れば一目瞭然。 當山 みれいの「Dear My Boo」は、清水翔太リリース「My Boo」のアンサーソングです。男性目線の「My Boo」は、彼女が好きでたまらないという熱い想いがあふれています。対する女性目線の「Dear My Boo」は、愛することに臆病な女性が描かれ、別れが来るのが怖い、失いたくないなど思う。不器用で照れやな可愛い女性を連想させます。聴いていると昔の恋を思い出す人もいるでしょう。
https://s.awa.fm/track/b8e7ec874dd1b2844567
恋人失格 / コレサワ
コレサワのヒット曲「恋人失格」は、2017年にコレサワが配信シングルとしてリリースした曲で「たばこ」のアンサーソングとしても知られています。「たばこ」は、失恋した女性目線、「恋人失格」では、その相手の男性目線で表現されています。MVでも話題が豊富。「たばこ」はアニメーションで表現されたのに対して「恋人失格」は「たばこ」の世界観とともに、俳優の横浜流星が演じることでリアルに再現しています。
https://s.awa.fm/track/36a2480220c02ed90874
ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~ / DREAMS COME TRUE
DREAMS COME TRUEの代表曲といえば「未来予想図」です。「未来予想図Ⅱ」のアンサーが「ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~ 」なので、3つは繋がっています。今でも一緒にいて、ずっと描いていた未来予想図に近づくという内容です。いずれもサインがキーポイントで、アイシテルという気持ちが伝わっているかなと、今までのサインを振り返る演出が、微笑ましいでしょう。
https://s.awa.fm/track/f9c7e1e10fb5b2b17556
上海ダーリン / Dancing Dolls
ORANGE RANGEの鉄板曲「上海ハニー」。そのアンサーソングが Dancing Dollsの「上海ダーリン」です。 Dancing Dollsは、大阪で結成されたダンス・ボーカルユニット。どちらの曲も、作詞・作曲は、ORANGE RANGEです。「上海ハニー」は男性目線で、下心とモラル。ナンパしたくてもできない、ストレートでわかりやすい男心を歌っています。「上海ダーリン」は、ナンパされた女性目線で、恋心とモラルが中心の可愛い仕上がりです。軽いノリの浜辺のランデブーは「何かわからないけどときめいています」という両者の言葉で、恋に発展しそうな予感を含んだ、遊び心が満載の掛け合いになっています。
https://s.awa.fm/track/22cccb9c6617dee69595
FOREVER LOVE / 清水 翔太×加藤 ミリヤ
2009年にリリースの加藤 ミリヤ×清水 翔太の「Love Forever」のアンサーソングです。この2人のコラボは5年ほど続き、その後はそれぞれの活動に戻っています。どちらの曲も、ミリアパートは女性目線、翔太パートは男性目線。「Love Forever」で、向き合えなくなって距離を開けるために別れた2人のその後を演出しています。「FOREVER LOVE」でも、やっぱり離れられないとお互いの気持ちは募るばかり。そんな切ない内容になっています。
https://s.awa.fm/track/98739f4a743ece805b51
おすすめのアンサーソングをご紹介!【昭和編】
ガラス越しに消えた夏 / 鈴木 雅之
1986年にリリースされた「ガラス越しに消えた夏」は、ラッツ&スターからソロ活動を始めた鈴木 雅之の初シングル。同時期にヒットした大澤誉志幸の名曲「そして僕は途方に暮れる 」のアンサーソングです。「そして僕は途方に暮れる 」で、別れた男性の目線でその後を描いています。「君は先を急ぎ、僕は振り向きすぎていた」の歌詞にあるように、自分の道を進んでいく女性と取り残された男性というシチュエーションでしょう。本当はちょっと情けない男性像ですが、鈴木 雅之が歌うことで、紳士的な男性に思えるのがさすがです。
https://s.awa.fm/track/02fa6ef7a072fe116666
まりこさん / さだまさし
1982年に、さだまさしがリリースしたアルバム『夢の轍』に収録されている「まりこさん」。この曲は、中島 みゆきの「悪女」のアンサーソングです。マリコは「悪女」の中で、最初にちらっと出てくるだけの女友達ですが、なぜか印象に残っている名前。確かに、第三者的なマリコについては、どんな人物なのか触れていません。そんなマリコにイメージを膨らませたのが、さだまさし。まずは「悪女」を聴いてから「まりこさん」を聴けば、こんな人だったのかと、楽しむことができるでしょう。
https://s.awa.fm/track/c645b96d748b9216d265
たいやきやいた / 爆風スランプ
1984年リリースされた、爆風スランプ の「たいやきやいた」。子門真人の「およげたいやきくん」のアンサーソングです。たい焼き屋さんのことは、あまり触れられていませんでした。たいやきくんのその後というよりも、たい焼き屋さん側の気持ちを表現。夢と希望をあんこに込めて、イヤになるほど一生懸命焼いている、たいやきまみれのたい焼き屋さんの様子が感じられます。
https://s.awa.fm/track/948d49a9c677cfc9ee19
プレイバック part 2 / 山口 百恵
1978年にリリースされた山口 百恵の「プレイバック part 2」は、沢田研二の「勝手にしやがれ」のアンサーソングといわれています。「勝手にしやがれという言葉を、あなたが昨日言った」という歌詞があります。「勝手にしやがれ」では、寝たふりをしている間に出て行ってくれというセリフがあるのですが、その後のことを女性目線で描いていることでつながります。彼に腹が立って車で部屋を飛び出し、ミラーをこすって、流れてきた素敵な音楽で気分がおさまったからまた部屋に戻っていく。さらにリアルで共感できるストーリーを描くことができるでしょう。
https://s.awa.fm/track/95fb4924e813e338ed09
青春II / 松山千春
松山千春の代表曲でもある「季節の中で」のB面だった「青春Ⅱ」。1978年にリリースした「青春」のアンサーソングです。「青春」は、男性目線。青春のど真ん中を君と一緒に生きているという熱い想いを表現している曲です。純粋で情熱的な歌詞、メロディには颯爽とした雰囲気が感じられます。「青春Ⅱ」は、その後の2人について、女性目線で表現。すでに別れている2人の日々を振り返り、切ない気持ちがあふれています。その気持ちを振り切るかのような疾走感のあるメロディが、さらに悲しさを高めるでしょう。
https://s.awa.fm/track/3a82a6c7c0cf3913a863
ウエディング・ベルII / Sugar
結婚式ソングの中でもヒットした曲といえば、Sugarの「ウエディング・ベル」。そのアンサーソングが「ウエディング・ベルII」です。「ウエディング・ベル」では、本気にさせちゃった女性を結婚式に招待し「くたばっちまえ」と言われた男性。今度は奥さんに「くたばっちまえ」といわれています。結婚生活を夢見る女性は多いものですが、現実とのギャップにがっかりする事もあるでしょう。朝はなかなか起きないし、休みの日でも仕事優先にしてしまう。そんな男性に対する女性のリアルな不満を、見事に表現したSugarの楽曲。今聴いても共感できますね。
https://s.awa.fm/track/f7ed293173f3c027e057
もしかしてPARTII / 美樹克彦/小林幸子
小林幸子のヒット曲の中でも印象的なのが、美樹克彦とのデュエット曲である「もしかしてPARTII」。小林幸子が 1984年リリースした「もしかして」のアンサーソングです。どちらの曲も、メロディは同じですが、完全に女性目線の「もしかして」は、小林幸子が一人で歌唱しています。お酒の席での男女のやり取りの「もしかしてPARTII」ですが、美樹克彦の優しくダンディな声がピッタリ。すねたり甘えたりしている女性を小林幸子が上手に演じています。2人の雰囲気がよくマッチしているでしょう。
https://s.awa.fm/track/c641ba6e788d9616d265
五番街のマリーへ / 高橋 真梨子
1998年に発売した「五番街のマリーへ」は、高橋 真梨子の代表曲です。この曲は、1973年にペドロ&カプリシャスのボーカルとしてリリースした「ジョニィへの伝言」のアンサーソングでもあります。「ジョニィへの伝言」は女性側から。ジョニィという男性を待っていたのですが、来なかったため、私は大丈夫、元気に出かけたとジョニィあてに伝言を残します。「五番街のマリーへ」は、男性側。五番街に行くならマリーという女性がどうしているのか見てきてほしいと友人に頼みます。幸せならそれでいいと。この2つの展開の行く末を、自分なりに膨らませながら聴き比べると面白いですね。