生まれ育った環境を出て生活をしていると、慣れないことに直面して驚いたり、戸惑ったりすることも多いでしょう。いつもそばにいてくれた家族の存在がどれほど大きかったか、あらためて実感する方もいるかもしれません。何気ないことでふるさとを思い出してホームシックになった方は、ぜひその気持ちに寄り添う音楽の力を借りてみてください。里帰りしたくなるような曲を聴くと、胸の奥にあった自分の気持ちを素直に見つめられるはずです。今回はホームシックのときにおすすめのふるさとソングをご紹介します。
おすすめふるさとソング・女性ボーカル編
帰りたくなったよ / いきものがかり
ふるさとを思い出す歌といえば、いきものがかりの「帰りたくなったよ」がおすすめです。日々忙しく過ごしていると、「最近人とじっくり話していないな」なんて思う方もいるのではないでしょうか。大切な家族と離れて暮らしている人には、とくにこの歌の歌詞がしみるはずです。何を話しても聴いてくれる身近な人の存在は、離れてはじめてわかるもの。ホームシックのときは夕暮れが似合うこの歌を聴いて、心穏やかな夜を迎えられますように。
https://s.awa.fm/track/96b3cc6e6be36b4f3644/
HOME / アンジェラ・アキ
包み込むようなあたたかい歌声と、その歌詞には背中を支えてくれる頼もしさがあるアンジェラ・アキ。この「HOME」は彼女のメジャーデビューシングルで、今も人気のある代表曲の1つです。公式サイトで「『HOME=ふるさと』に対してのラブ・ソング」と表現されているとおり、」ふるさとが大きな恋人のように思えてくるあたたかい歌。1人で心細い夜には、ふとんにくるまりながらぜひ聴いてみてください。
https://s.awa.fm/track/1b941c901615b3ce8073/
帰る場所 / HY
沖縄県うるま市出身の4人組音楽グループ、HY(エイチワイ)。この歌は彼らの育った沖縄の景色が浮かぶような、太陽の光と植物の色彩を感じさせる楽曲です。自然豊かな土地で育った方は、心に描くふるさとの風景もまた色鮮やかなことでしょう。今暮らす場所がもしそれとかけ離れたところであっても、この歌を聴けば懐かしく思い出せるはず。簡単には帰れなくても、ふるさとの空気を思い出しながらまた明日からも過ごせるのではないでしょうか。
https://s.awa.fm/track/2a7a7ba1f3eb6162f704/
おかえり / 絢香
シンガーソングライター、絢香の定番曲といえばこの「おかえり」です。「また平気なフリをして 悲しみの色を塗りつぶして笑ってしまうんです」という歌詞には、年齢や立場を問わず共感する方が多いでしょう。ありたい自分でいられない、そんな焦りや悲しみを感じたとき、人は安心できる場所へ帰りたくなってしまうもの。「おかえり I’m home 一言で満たされる心」、本当にそのとおりだと思える素直な歌詞が孤独を癒してくれます。ホームシックだなあと感じたときにおすすめの1曲です。
https://s.awa.fm/track/5157ccd0c28620e94010/
フルサト / 夏川 りみ
沖縄県石垣市出身の歌手、夏川りみ。サードシングルの「涙そうそう」で大ヒットし、その後も国内のみならず台湾やベトナムなど、アジアをはじめ世界を舞台に活躍しています。「フルサト」は場所としての故郷というより、大切な人の存在そのものが自分にとっての帰る場所なんだと歌っている曲。聴き終わる頃には、すれちがう見知らぬ人にもフルサトがあるんだと思えるようなあたたかさをくれるでしょう。
https://s.awa.fm/track/b7a5b4081cb79e868432/
帰っておいで / 奥 華子
「声だけで泣ける」と称される千葉県出身のシンガーソングライター、奥華子。その歌声はどんなごまかしも見透かしてしまうような、真摯であたたかいもの。そんな彼女の「帰っておいで」は、がんばる人の帰りを待っている親の姿を想像させる歌です。どんなに深刻な悩みを抱えていても、自分の存在自体を肯定してくれる人。そんな存在に会いに行きたくなるこの歌は、里帰り前にぜひ聴いてみてください。
https://s.awa.fm/track/0d41e99766a000691d13/
ただいま、おかえり / 羊毛とおはな
羊毛とおはなは、2004年に結成されたアコースティックデュオ。千葉はなの歌声は日本語の歌も英語の歌も、聴く人の心を穏やかにしてくれる優しさに満ちています。2015年に乳がんで亡くなってからも、彼女の歌声はファンの心に静かに生き続けていることでしょう。「ただいま、おかえり」は、日々のがんばりをやめたくはないけれどどこか苦しい、そんな気持ちを抱えた方におすすめしたい1曲。アコースティックギターの音色と歌が、そっと背中をさすってくれるかのようです。
https://s.awa.fm/track/31a8c82cc5276d8caa11/
思い出は奇麗で / Aimer
ハスキーで中性的な、そしてどこか繊細さをはらむ歌声が魅力の歌手、Aimer。RADWIMPSの野田洋次郎やONE OK ROCKのTakaなど、人気邦楽アーティストによる楽曲提供&プロデュースでも話題になっている注目のアーティストです。「思い出は奇麗で」は父と子がともに過ごした思い出を描いたもの。前編アニメーションのMVのタッチはあたたかく、優しい気持ちになれる作品です。大切な人や場所がいつまでもあるとは限らない、そのことにはっとする方もいるかもしれません。ふるさとに帰りたくなったら、聴いてみてください。
https://s.awa.fm/track/cccb4c1b56d49e660c33/
おすすめふるさとソング・男性ボーカル編
home / 木山裕策
家族と過ごすあたたかい時間を親目線で描いているのが、木山裕策の「home」です。里帰りしたくなったとき、変わらない何かを求めている気持ちがあると思います。でも人も場所も、本当は少しずつ変わっていくもの。変わっていくからこそ今が愛おしく、大切にしたくなるのではないでしょうか。まぶしい夕焼けのようにしみこんでくる木山裕策の歌声に、ぜひ浸ってみてください。
https://s.awa.fm/track/95fd4f21ee16e538ed09/
スプーン / 藍坊主
離れてみて初めて家族や友人の愛に気づいた、そんな方もいるでしょう。ホームシックというものは、いて当たり前の存在を失ったときにいつのまにかやってくるのです。そんなときは日本の4人組ロックバンド、藍坊主が歌う「スプーン」をおすすめします。日常にふと疲れを感じて、その疲れを癒してくれていた存在に気づく瞬間。そんな繊細な感情を、スプーンといういつも使っている物を通して表現しています。これからは当たり前の存在こそ大切にしようと思える、あたたかい楽曲です。
https://s.awa.fm/track/948e4fa8cf74c8c9ee19/
遥か / GReeeeN
メンバー全員が歯科医師免許をもち、医療と両立するためにビジュアルを伏せて活動している4人組バンド、GReeeeN。2007年のデビュー以来さまざまなヒット曲を生み出しており、「遥か」もその1つ。夢に向かって挑戦することを決め、慣れ親しんだ土地を離れる青年とそれをあたたかく見送る家族。すべてのフレーズに熱がこもったこの曲を聴いていると、そんな物語が思い浮かびます。夢の途上にいる人もそうでない人も、自分を陰で応援してくれる誰かを思い描きながら、ぜひ聴いてみてください。
https://s.awa.fm/track/653eb4ac25d018855f30/
桔梗が丘 / 平井 堅
数々のドラマ主題歌やCMソングを手がけ、他のアーティストとのコラボレーションも活発に行う歌手、平井堅。世代を問わず心の奥深くをつかむ味わい深い歌声が魅力的です。この「桔梗が丘」は、子どもの苦労を気にかけながら帰りを待つ母親の心情を描いた、心あたたまる楽曲。平井堅本人が帰省する道のりと彼の実家を撮影したMVも、家族が過ごしてきた長い時間を感じることのできる作品。「桔梗が丘」というのは実家のある最寄り駅の名前です。大切な人に会いたくなったら、この曲をおすすめします。
https://s.awa.fm/track/ca5f4eee19d7b07eb259/
HOME / 清水 翔太
「100万人に1人の生まれながらにしてのソウル・シンガー」と称された清水翔太。繊細でまっすぐなソングライティングも彼の持ち味です。この「HOME」は、夢を追いかける若者の「帰りたい、でも帰れない」という切ない葛藤を描いた歌。歌詞にしっかり耳を傾けると、心の支えとなるような場所を胸にしまって、また前に進もうと思えます。自分1人の活動だけでなく、さまざまなアーティストと積極的に音楽を追求して表現の幅を広げてきた清水翔太。華々しく見える彼の世界には、この曲で描かれる「HOME(ふるさと)」がベースにあるのかもしれません。
https://s.awa.fm/track/bd71be6985a495823e31/
ふるさと / 嵐
5人組アイドルグループ・嵐による「ふるさと」。2010年のNHK紅白歌合戦のために制作された曲です。作詞を放送作家・脚本家の小山薫堂が務めたことでも話題になりました。子どもから大人まで歌いやすく、気持ちよく歌える優しい歌詞が魅力的です。ふるさとのかたちは人それぞれだけれど、きっと誰の心にも大切な人がいる。そんなメッセージがこもっています。
https://s.awa.fm/track/cdac4618fdb1f69a1f91/
アンマー / かりゆし58
沖縄県で結成された4人組バンド、かりゆし58。沖縄音階の中にロックやレゲエを取り入れたサウンド、そしてストレートな歌詞が広く人気を博してきました。この「アンマー」は沖縄の方言で「お母さん」を意味する言葉。どんなときも大きな愛で自分を見守ってくれた母へ、自分の行いを省みながら感謝を伝える歌です。無条件で自分を愛してくれる存在と、そんな存在がいる幸せ。感謝を伝えたくて余計にふるさとに帰りたくなってしまうかもしれません。素直な気持ちを大切にしたくなる、あたたかい名曲です。
https://s.awa.fm/track/691cb5f9322cafb8d626/
東京賛歌 / BUMP OF CHICKEN
邦楽ロック界を常に盛り上げてきた4人組ロックバンド、BUMP OF CHIFKEN。13番目のシングル「花の名」に収録されている「東京賛歌」は、地元から離れて東京で暮らす人の心に響きそうな曲。育った街やそこにいる大切な人のことは、憧れという感情のもとにはないがしろにされてしまいがちなもの。遠くばかり見て身近な幸せに気づけないとき、この曲の歌詞が胸に刺さるのではないでしょうか。ホームシックになっても、今度は大切なものを大切だとしっかり感じながらまた進んで行けそうです。