SLOTHがAWAでプレイリストと限定配信楽曲『Music Is My Baby』を公開。「もう違法アプリ使ってる子は自覚ないんですよね」

ズルい女」をリリースしたばかりのSLOTH(スロース)がAWAでプレイリスト『非リア充もこの夏リア充になれる上がれるALL MIX』を公開した。そして、YouTubeの人気チャンネル「SLOTH CHANNEL」でAWAの相談が公開され、その動画内で歌ってる楽曲『Music Is My Baby』がAWAだけで配信中だ。

SLOTHは東京を中心にライブ活動開始。更なる可能性を求め単身渡米。ワシントン州で開催されたコンペティションでアジア人唯一の抜擢を受け、日本語でのパフォーマンスにも関わらず、最高の栄誉である[Audience FavoritePrize]・[Best Teen Prize] を同時受賞という快挙を成し遂げる。2014年7月にリリースした「Dream In The SkyFeat. TOC」がiTunes Hip Hopシングルランキングにて1位を獲得。2015 年2月にはTSUTAYAレンタル限定ミニアルバム「DAYBREAK」をリリースし、レンタルランキングHIPHOP チャート4 週連続1位獲得。その後リリースした「噂のBITCH」がSNSで話題となり、公開した関連動画が総再生回数1200万回を超える記録的ヒットとなる。以降、リリースと同時に公開されるMVが常に話題となり、HIPHOPアーティストとしては異例の関連動画再生回数4000万回を超える。本音、リアルを描写するリリック、絶妙なキャッチーさを持つメロディーラインは、SNS時代に生まれた10代、20代から圧倒的な支持を集めてきた。2017年は「噂のSLOTHダレニモイエナイワンマンライブ&クラブツアー」、1stアルバム「Uncensored」をリリース。そのアルバムをひっさげ「噂のSLOTH死にたいワンマンライブ」を行い、大盛況で幕を閉じた。現在はYouTubeチャンネルにて様々な人生相談に対してのアンサーソングを週に3曲という驚異的なペースで公開中。そんなSLOTHが新曲「ズルい女」をリリースし、AWAでプレイリスト『非リア充もこの夏リア充になれる上がれるALL MIX』を公開した。そして、YouTubeの人気チャンネル「SLOTH CHANNEL」でAWAの相談が公開され、その動画内で歌ってる楽曲『Music Is My Baby』がAWAで配信開始となった。

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そもそも、SLOTHがラップを始めるきっかけはなんだったのか。

 

「もともと、DragonAshが好きで。DragonAshのファンサイトにオリジナル歌詞を投稿する掲示板があったんですよ。そこに韻踏んで、歌詞とかを投稿してたんですよね。そしたら、その掲示板に自分で録った音源を投稿できるサイトがあるって書き込みをしてるやつがいて。じゃあ、そっちで投稿してみようかなってなりました。家にマイクがあったんで、その辺で拾ったトラックにラップを乗せて。それがきっかけでしたね。たしか、そのときは15歳とか。その音源投稿できるサイトの管理人が、こんなに音源を投稿できるやつがいるなら、集まってイベントできるんじゃないかって言い出して。渋谷のマクドナルドに20人くらい音源投稿してるやつらが集まって、オフ会みたいな(笑)。そこで出会ったオーストラリア人と、渋谷のラッシュっていうクラブで初めて2MCでやったんですよ。そのとき使ったインストがギャング・スターの『コード・オブ・ザ・ストリーツ』で。そのライブ中に、オーストラリア人が同じ曲で歌詞を3回飛ばして、客からブーイングきて、ステージ上で土下座しました。あのときは2度とラップしないって思いましたね(笑)。こんな辛い思いするなら、やめようって。けど、オーストラリア人に謝られたので、続けました。その1年後に彼がオーストラリアに帰っちゃったときは本当にラップをやめようとしましたね。そしたら周りの先輩に、“あいつが日本に帰ってきたとき、こんなにラップができるようになったんだってなるために、ひとりで頑張れよ”って言われて、今に至ります。あのオーストラリア人には会いたいですね。オーストラリア人なのに、リリックに魑魅魍魎(ちみもうりょう)とか入れたりして、めっちゃ頭の良いやつでした(笑)」

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オーストラリア人のラッパーと奇跡の再会するのを願いたい(笑)。SLOTHの楽曲は、人のリアルな部分に共感される楽曲が注目されているが、これは実体験を元にして作っているのか。そして、リリックには流行りのアプリなどが出てきたりするが、いつもどうやってリサーチしているのかを聞いてみた。

 

「実体験もあるんですけど、最近は人から聞いた話ばかりですね。人と話して、言ってることをメモしながらって感じで。例えば『噂のカンチ男』は立花亜野芽と飯食いに行って、本人が言ってることを曲にしました。人って話すと、同じワードを何回も言うことがあって、それがキーポイントだなと。カンチガイがどーのこーのって言ってたので、それをサビに持ってきましたね。自分のケータイにネタ帳みたいのがあって、面白いじゃんっていう話があったら、メモしてます。次の新曲どうしようってなったときにネタ帳から、なにかしら持ってきますね。立花亜野芽と飯食いに行ったときに、あいつがインスタに『噂のビッチ』を歌ってるSLOTHは意外に真面目なやつだったって書いたらしいんですよ。それで現場行くたびに亜野芽ちゃんのインスタ見たけど、真面目らしいですねって、めっちゃ言われて。あれはマジで風評被害でしたね(笑)。流行りのアプリとかは、クラブで自分より下の世代と絡む機会が多いので、なに流行ってるのかは聞きますね。すごい、さり気なくですけど。ジジイ扱いされると困るので(笑)。それかSNSで見たりもしますね。このアプリ流行ってんだとか、この言葉が流行ってんだとか知って。自分では使わないですけど」

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なるほど。SLOTHは楽曲はもちろん、YouTubeの「SLOTH CHANNEL」では、恋愛相談にラップでアンサーする企画が人気だが、これを始める経緯はなんだったのか。

 

「理由はふたつあって。ひとつは自分のLINEアカウントに恋愛相談がすごい多かったんです。“セフレがいるんですけど、好きになっちゃってどうすればいいですか”とか、“浮気してるんですけど...”、“不倫してるんですけど...”とか。それに対して返してるときもあれば、返せないときもあって。けど、これを言葉で返しても、それは俺以外にもできることだから、俺ができることはなんだろうって考えたときに曲を作ってあげることだなって思ったんです。ふたつ目は、事務所からYouTubeの企画をやれって言われたからですね(笑)。いろんな地方に行って、その都市の噂のビッチを探す企画がおもしろいんじゃない?って。それはすごいやりたくなかったんですよ。アーティストがYoutuberの真似ごとでバラエティをやって、コケまくってるのを見てたから(笑)。企画をやるとしたら、音楽と絡めたい。恋愛相談で、曲を作れば、音楽と絡んでるし、チャンネルの企画としても仕上がってるかなって思ったんですよね」

SLOTHには今回、AWAから違法アプリについての相談をしたが、アーティストにお金を還元しないファンについてはどう考えているのかを聞いてみた。

 

「過去にFLAME TOKYOっていうクラブで、イベントをやってたんですよ。でも、そのイベントが終わりますってなったとき、“悲しい!なんで終わっちゃうの?”とか、“もっと遊びたかった”って言ってくれる子がいて。それはすごい嬉しいんですけど、そう言ってくれる子が、3年イベントに来てないような子だったりして。集客が落ちて、進められない状況になったので、それは来なかったら終わっちゃうよって。逆説的に言ったら、その子たちにとって、俺はその程度なんだなって思いますね。“バイトで行けないんだよね”とか言われても、本当に行きたかったらバイト休んででも来ると思うんですよ。だから、もっと頑張ろうって。別にその子たちは悪くないんですよ。けど、アーティストにお金を還元されないまま、そのアーティストが活動続けられなくなったら悲しがるのは、ひとりひとりのサポートが少ないから。結局、お金が入ってこなかったら、続けられない部分があるじゃないですか。アーティストを本業にしていたら。お金を支払わない違法アプリで曲を聴く、クリップボックスで動画ダウンロードして、Youtubeの再生回数は伸びない。もう違法アプリ使ってる子は自覚ないんですよね。ライブで、“クリップボックス使って、ダウンロードして、めっちゃ聴いてます”とか普通に言われることもあって(笑)。最初はカチンときたんですけど、あまりに言われるから、この子たち自覚ないんだなって。最近はありがとうって言うようになりましたね」

AWAからの相談をラップで楽曲「Music Is My Baby」でアンサーしてもらったが、この楽曲はどう考えて作ったのかを聞いてみた。

 

「これ大丈夫だったかなって思ったんですよ。さっきの話と矛盾するんですけど、そんなに否定してないっていうか。音楽始めるきっかけって周りの仲間にかっこいいじゃんとか、聴いてる人にすごいねとか、言われるためにやってて。お金を稼ごうなんて最初は考えてなかったし。作品とお金稼ぎは全く別物だったから。そこにお金って付加価値をつけて儲けようとするのは、俺らの勝手だし、その値段とかも歌詞には書いたんですけど、何千万円の絵だとしても俺からしたら無価値だし。それを考えたら、無料で聴こうが、金払って聴こうが、価値観の部分だけで言ったら、聴き手の自由かなって思ったんですよね。でも違法だから、それ考えたらダメですね(笑)」

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最後に今後の展望を教えてもらった。

 

「良い曲作って、Youtubeチャンネル登録者を10万人にしたい。現場は好きなんですけど、今はたくさんの人に共感してもらえる曲を作りたくて。好きな人だけ好きっていう曲は俺の中で作りたくないんですよ。いろんな人に聴いてもらいたいっていうのが根本にあるんで。その中でストーリー性のある曲が好きなんですよ。曲の中に1本のストーリーを書いてる感じ作ってますね。Zeebraさんの『罠』って曲があるんですけど、あれがルーツになってるからかもしれないです。めっちゃストーリーテリングな曲だから。1、2年は頑張って、オリコン1位になるくらいの曲を作りたいですね」


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Credits

Text:Toru Miyamoto

Photo:Toru Miyamoto