【インタビュー】Sweet William × Jinmenusagi 「ストリーミングサービスは自分の音楽の色んな聴かれ方、捉え方があって面白い」。これに合わせ、Jinmenusagiが選曲したプレイリストがAWAで公開

愛知県出身のプロデューサー/ビートメイカー、國枝真太朗主宰のクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」の一員として、音楽的素養の高さを感じさせるグルーヴィなトラックをドロップし続けているSweet Williamと、東京都出身のラッパー/ビートメイカーで、中学時代にエミネムやエイコンに影響を受け、ヒップホップに傾倒。ネット上に楽曲をアップしながら、ラップ活動を開始し、圧倒的なスキルと独自の感性で生み出すラップスタイルを持つJinmenusagi。この2人が新進気鋭のレーベル「EPISTROPH」と今注目のクリエイター集団「Pitch Odd Mansion」の共同作『la blanka』を9/26(水)にリリースした。

S&J_8.JPG

このリリースに合わせ、Jinmenusagiに「Night Mellow」なプレイリストを作成してもらい、『la blanka』や音楽ストリーミングについての話などを聞いた。

- そもそも、ふたりが出会った経緯はなんだったのか。

Sweet William(写真:左)「僕は3年前に名古屋から上京したんです。それより先に上京していた、僕が所属している『Pitch odd mansion』のディレクターの家でウサ(Jinmenusagi)と初めて会いました。3人とも同世代で、そこから近しい仲で。ウサのことはラップのセンスとスキルがずば抜けていて、頭ひとつ抜けた存在だと思ってましたね」

Jinmenusagi(写真:右)「褒められるのがホント苦手なんで、今のは聞かないようにしてました(笑)。僕は willさん(Sweet William)のことを、夜中にサムライチャンプルーをやたら見る人だと思ってましたね。話にでてきたディレクターの家で、夜な夜なサムライチャンプルーを見てることがよくあって」

Sweet William「そいつの家で寝るときになると、だいたいサムライチャンプルーが流れてましたね」

Jinmenusagi「それからwillさんとは今までに『Sky Lady』や唾奇のアルバムで一緒にやっていく中で、着実にグラフを右肩上がりにしている人だと思っていました。彼の作る音がどんどん太くなっていくから、興味をそそられていきましたね。“一緒にやったら、良いものができるんだろうなあ”っていう確信が強くなっていったので、このタイミングで一緒にやりたいと思いました」

- 実際に『la blanka』はどのようにして作られたのか。また、リード曲である「so goo」についても聞いてみた。

Sweet William「僕の中ではこういうビートを作りたいっていうのが決まっていました。自分の好きなメロディとリフがうまく出る、ワンループメインで出来ているものを作りたいというのがあって。それを形にした感じですね。ビートを先に作って、“この上に乗せてみてよ”ってウサに投げました。今回は僕がビートを作って、ラフの状態でも渡してっていう流れでしたね。その中でも『so goo』は、いちばん最初に作って、すごく手応えがありました」

Jinmenusagi「僕は音を先に聴いてから考える派。だから、音を聴いたときにこういう歌が乗ったら良いなっていうのを書き起こす作業をいつもしています。『so goo』 に関しては自分が女の子と別れたタイミングで、たまたまバイリンガルの女友達に会ったんですよ。それで、“最近なにしてんの?遊ぼうよ” って言ったら “such a player!” って言われて(笑)。その一言でイメージが一気にわいて、家に帰って書いたのがあの曲なんです。生々しいワードも入ったりしてるんですけど、MVの映像がすごいきれいで、結果的にマッチしたかなって。MVでさらにイメージを与えてもらったんですよね」

S&J_6.JPG

- 今回のアルバム『la blanka』を、EPISTROPHからリリースした経緯はなんだったのだろうか。


Sweet William「EPISTROPHに所属しているWONKと繋がりがあって。彼らとは同世代で、いろんな場面で会うことが多くなって仲良くなりました。それで今回、アルバム作るんだよねっていう話をしたら、いろいろ協力してくれることになって、EPISTROPHから出すことになりました」


Jinmenusagi「曲聴いてもらって、良いねって言ってくれて。そこから協力してもらえるのはうれしいですね。今までひとりでやってたから、いろんな人と組むのは良いなって思いました」

S&J_5.JPG

- なるほど。話が変わるが、ストリーミングサービスについてどういう印象をもっているのか聞いてみた。

Sweet William「僕自身は今、SpotifyとApple Musicを使っていますね。といっても実は今年に入ってからなんですけど。知り合いの詳しい人に教えてもらってから使い始めました。ストリーミングサービスでは、自分の曲が色んなプレイリストに入ってるんですよね。僕の音楽を聴いてもらったリスナーの感じ方は人それぞれだと思うので、色んな聴かれ方、捉え方があって面白いなって思っています。自分の曲が、『昼寝の音楽』『猫と一緒に寝る音楽』『チルアウトミュージック』っていうプレイリストとかに入ってましたね(笑)」


Jinmenusagi「僕は、2、3ヶ月前に初めてSpotifyを使い始めました。でも基本はiTunesでダウンロードしています。めっちゃ遅れてるんですよね(笑)。でも今後はストリーミングサービス限定のリリースもできたら面白いかなと思っています。CDにサインしてって言われることもあるし、ものに残したい人もいるから、それはそれで大切だけど。今後はアルバム単位でCDに残さなくなってくると思うから、先手は打っておきたいですよね」

Sweet William「プレイリストは、いろんな新しい楽曲が聴ける、すごく良い機会になっていると思う。日本ではまだCDを買う人が多いし、僕自身もそうで。そういうものを大切にする人も多い。だから、全部をなくしてしまうわけではなく、ストリーミングサービスと共存できるような形になれば良いなって思います」


今後は、Sweet William × Jinmenusagi の『la blanka』のリリースパーティが11/22(木)に渋谷WWWXにてやる予定だ。また、JinmenusagiがNight Mellowをテーマに選曲した "Night Mellow" Jinmenusagi '18 Autumn Mix がAWAで公開中なので、そちらも是非チェックしてみてほしい。


Credits

Text:Kumiko Okuda

Photo:Toru Miyamoto