【インタビュー】LEO(ALI)| やっぱ音楽がくそ楽しい

ALI(アリ)がAWAでプレイリスト『ルーツとなった音楽』を公開した。ALIは東京・渋谷出身のバンドでファンクやジャズ、ラテンなどのルーツミュージックにヒップホップをクロスオーバーしたスタイルとなる。 メンバーはリーダーのLEO(vo)を中心に、全員が日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカなどの国にルーツを持ち、ブラックミュージックにリスペクトを込めながらも、オリジナルを常に追求している多国籍音楽集団だ。2019年2月に活動を開始し、毎月シングルを配信リリースするなど精力的に活動をしている。10月に彼らの楽曲“Wild Side”がTVアニメ「BEASTARS」のオープニング曲に使われ、12月には初のワンマンツアー「Wild Side Tour 2019」を敢行し大きな盛り上がりを見せた。今回はALIでヴォーカルを務めるLEOに、ルーツとなった音楽、ALI結成の話や楽曲制作、AWAのプレイリストについてなど、すこし話を訊いた。

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- まずLEOさんのルーツについて伺いたいのですが、幼少の頃から音楽に触れていたのですか?

LEO:音楽は幼少期の頃から自然と聴いてましたね。お母さんが結構ヒッピーな人だったんで、ミュージシャンとか呼んで、常に家でパーティーをやってたんです。そこでニーナ・シモンやボブ・マーリーがかかってましたね。

- LEOさんは過去のインタビューで、特に影響を受けたのはニーナ・シモンとボブ・マーリーと話していたと思うのですが、幼少の頃には聴いていたのですね。

LEO:でも、同世代で流行ってた日本の楽曲も好きでしたよ。Hi-STANDARDやDragonAsh、BRAHMANとか。自分の中で音楽やべえってなってからは、当時、青山にTSUTAYAがあったんですけど、そこに行ってレンタルしてました。数珠繋ぎみたいにオススメしてくれるんですよ。例えば「RADIOHEADの次はDOORS!」とか。そこで音楽を掘るようになって、ボブマーリーやニーナ・シモンを家で聴いてたら、お母さんが持ってたりして。そういえば、幼少期に聴いてたんだなって思い出しました。だから、ネットとかなくても勝手にたどれる環境があったんですよね。音楽を掘ってからはサイケデリックな音も好きになったし、ビートルズやローリング・ストーンズも好きだし。他の人とは違うソースを探したいから、60年代の音楽を掘って、ジャニス・ジョプリンやエタ・ジョーンズとかも好きになって。友だちもそういう音楽が好きなやつが多かったんですよ。ふたりくらいだけど(笑)。

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- (笑)。LEOさんは音楽活動をいつ頃からやりたいと考えていたのですか?また、今のALIが結成するまでの経緯についても教えてください。

LEO:15歳くらいからバンドをやりたいと思っていました。それで最初のデビューが21歳だったんですよ。それから10年、いろいろあって今のALIに至るって感じです(笑)。ALIのメンバーに会ったのは、たまたまなんですよね。ドラムのKAHADIOは16歳からライヴデビューしてて、対バンで会ったり、ラッパーは知り合いから紹介してもらってライヴでフリースタイルをやってもらったり。10年くらいかけて、今のALIが結成した感じです。

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- なるほど。ALIの楽曲は、いつもどのように作っているか教えてほしいです。また、ALIのアートワークはシンプルだけど目を引くデザインでこだわりを感じるのですが、アートワークについても。

LEO:セッションしながら作ったり、アイデアを持ち寄ったりしますね。おれは鼻歌で曲を持ってきたりするんだけど、ジャンルやパートごとに、それぞれの思った通りに任せてます。みんなプロだから、任せた方が良くなるんで。おれのルーツは昔の音楽にあるんですけど、オートチューンとか最近の流行りにも全く抵抗がないんですよ。だから、新しさっていうか、メンバーがALIでやりたいことは受け入れる。ルーツなものを新しくしていくことって大事だと思うんですよね。ALIはエンジニアも、作ってる人も、いちばん信頼してる人たちがやっています。アートワークは昔、ワコマリアで働いてた人にデザインしてもらってます。その人はおれの好きなものを理解してくれてて。ロゴもシンプルだけど、何年もイメージを構想して作っていった結果なんです。まあ、ALIはデビューアルバムを出したばかりなので、これからが楽しみで仕方ないですね。12月のライヴもすごい良い感じで、お客さんも盛り上がってくれたのが嬉しかった。

- 今後のALIがどうなっていくのか楽しみです。話が変わるのですが、昨年11月末にAWAで公開したプレイリストは、どのように選曲しました?

LEO:このプレイリストはおれが10分くらいで作りましたよ(笑)。おれのルーツになった音楽っていうか永遠の憧れのアーティスト入門編です。Jimi Hendrixの“Angel”を選曲してるってとことかめっちゃ良い。おれ自身、このプレイリストをドライブするときにかけてますもん(笑)。家ではレコードかけたりするんですけど、プレイリストとかは車で聴くことが多いですね。AWAはTwitterでもALIのこと推してくれるし、AWAにしかない曲も結構あったりして、すげえ好きっす(笑)。ALIのメンバーにもヒップホップ編とか、もっとパーソナルなプレイリストを作れるので、いろんなテーマを振ってください(笑)。もっと作りたいんで。

- 是非よろしくお願いします!最後に、2020年のALIの動きについて話せる範囲で教えてください。

LEO:2019年は、毎月シングルを出して、アルバムを出して、初めましてって感じでした。今はサブスクのおかげで音楽好きにとって、本当に天国ですよね。もうCD出す意味がなくなってきてる。学生の頃、学ランの袖にイヤホン通して、MDプレーヤーを聴くとか意味不明だけど、やってたのが懐かしいけど(笑)。おれはやっぱ音楽がくそ楽しいっす。2020年は、シンプルに良いものを作って、フェスに出たりしたいですね。海外のフェスに出たいけど、まずは日本のフェスに。ALIのYoutube登録者数の再生している80%が海外の人なんですよ。だから、日本もっと頼みます(笑)。けど、気にせずに、これからも東京らしくやっていきます。

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Links

オフィシャルサイト:https://alienlibertyinternational.com/

Credits

Text & Photo:Toru Miyamoto

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