声優、アーティストと多方面で活躍する小倉 唯。今回、自身もシロコ役として出演しているスマートフォン向けアプリゲーム「ブルーアーカイブ -Blue Archive- 」のテーマソングを自身の13枚目のシングルとしてリリース。
彼女の纏う、暖かく柔らかい雰囲気の裏に隠されたアーティストとしての意識と、楽曲への強い想いについて取材した。
2021年1作目となる13枚目のシングルですね!今回の新曲「Clear Morning」はどんな楽曲なんでしょうか?
「Cllear Morning」は、私も”シロコ“役で出演しているスマートフォン向けアプリゲーム「ブルーアーカイブ」のテーマソングです!「ブルーアーカイブ」の世界観を意識した、透明感のある爽やかなエレクトロ・ミュージックで、まだ見ぬ未来に向かって青春を駆け抜ける様な楽曲になっています。
聴かせていただきましたが、小倉さんのおっしゃるように透明感溢れる曲調で、明るく爽やかな楽曲でした!でも少しエモさを感じるような。それらを含め確かに「青春を駆け抜ける様な」という表現はぴったりだなと感じます。
そうなんです。ときめきやワクワクなど、未知の世界への思いを抱きながら、前に進んでいくという心情を描いています。これまでにないテイストの楽曲になっているので、ぜひ新鮮な気持ちで聴いてもらえたら嬉しいです。
小倉さんのファンの方にとっても新鮮ですし、これを機に初めて聴く方にとっても楽しめる一曲ですね!「青春」という言葉が出ましたが、小倉さんにとって「青春」とはどういうものですか?
「青春」というワードを聞いて、パッと思い浮かんだのは「空」でした。今回の「ブルーアーカイブ」のアニメーションPVでも爽やかで透明感溢れる空が描かれていて、まさに青春だなと感じました。
アニメーションPVも拝見させていただきましたが、空が合う爽やかで素敵なPVでしたね。楽曲ともすごくマッチしていて何度も見てしまいました。
ぜひ「Clear Morning」を聴いて、小倉さんの感じた青春を感じて欲しいですね。
今回の楽曲はシロコ名義での楽曲ではなく、小倉 唯名義での楽曲ですよね。これまでも作品にキャラクターとして出演し、主題歌をキャラクター名義ではなくアーティスト小倉 唯として楽曲を担当することもあったと思うのですが、キャラクターとして歌う時とアーティストとして歌うときで気をつけていることはありますか?
そうですね、キャラクターとして歌うときと私自身として歌うときで、それぞれまったくの別物だと思っています。なのでキャラクターが歌っているか、自分自身が歌っているのか、という部分を明確に意識して歌い分けています。特にキャラクターソングにおいては「あくまでキャラクター自身が歌っているんだ」ということを強く念頭に置いて歌うよう心がけています。
キャラクターに命を吹き込む声優だからこそできることですね。
「Clear Morning」の「光る画面(Tap Tap)流れてゆく(Tic Tac)チェックしてゆく(タイムライン)It's Morning (Routine)」という歌詞が印象的だったのですが、小倉さんの朝のルーティンはなんですか?
特に決まったルーティンはないのですが、しいて言うのであれば、愛犬とのコミュニケーションですね!最近では、スマホのアラーム音を聞いて愛犬が起こしに来てくれるようになりました。
愛犬が起こしてくれるなんて、とっても癒されるルーティーンですね! 私はチンチラを飼っているのですが、起こしてくれることはないので羨ましいです。(笑)
MVについてもお話をお伺いしたいのですが、振り付けやフォーメーションはご自身で考え、振り入れを行なったとお聞きしました。特にこだわった部分や注目して欲しいポイントなどをぜひ教えてください。
指先の細かな手振りと、コンテンポラリーダンスを意識した全身を使う振り付けがポイントです。特にフォーメーションにはこだわりました。ダンサーズを含め、立ち位置がどんどんと変化していくので、そんなところにもぜひ注目していただきたいですね!
楽曲を聴くだけでなく、青春を感じられるアニメーションPV、小倉さんのこだわりが詰まったMV、全部に注目ですね!
立ち位置がどんどんと変化するとのことなので、MVは瞬きせずにチェックしたいですね。
カップリング曲「pyu♥a purely」は楽曲名からすごく可愛らしいイメージが伝わってくるのですが、曲名はどのように決まったのですか?
タイトル案は事前にいくつか考えていて、その中の候補の一つが「pyu♥a purely」だったんです。他にも、歌詞の中から印象的なフレーズやワードを選択肢に挙げていたのですが、最終的には楽曲のレコーディングを終え、曲全体のイメージが固まってきた上で決めました。
小倉さんの声と楽曲にぴったりなとってもキュートなタイトルですね。
「pyu♥a purely」はファンに向けて小倉さんが作詞をされたとのことですが、どういう思いが込められているのでしょうか?
今はコロナ禍で、なかなかファンのみなさんと直接お会いすることができないですし、ライブやイベントでも声を出して応援していただくことが難しい状況ですよね。だからこそ「アイコンタクト」や「心の中で繋がっている」という、温かくて優しい気持ちを作詞で表現しました。
今だからこそできた歌詞なんですね。会えなくてもファンの皆さんの思いは1つで小倉さんを応援したいという気持ち、そして小倉さんもファンの皆さんに音楽を通じて楽しんで欲しいという気持ち、それが心の中でちゃんと繋がっていると思うと、すごく温かい気持ちになれますね。
作曲や編曲については、作詞をしたからこその要望などはありましたか?
初めは、楽曲のアレンジが今よりも生のバンドサウンドっぽい印象でしたね。ただ、作詞の雰囲気を含めて柔らかく可愛らしい方向性を目指していたので、それをお伝えしてアレンジの雰囲気を少し変えていただき、打ち込みの音色メインで作っていただくことになりました。
バンドサウンドの方も気になります!(笑)
ガラッと雰囲気を変えるのは大変だったかと思いますが、前回のインタビューでお伺いさせていただいた時にあった「自分が生み出す作品に対する思い」があるからこそ、より良い音楽を、自分が納得のいくものをと制作が進んでいったのですね。
今回の13th Single「Clear Morning」ではクリアモーニングは振り付けを考え、カップリング曲「pyu♥a purely」では作詞をされ、大変ながらも、制作意欲の高い小倉さんにとってはすごく楽しい時間だったのではないかと思います。
小倉さんのリフレッシュ方法などがあれば教えてください!
天気の良い日には、愛犬たちと一緒にお散歩やショッピングに出かけたりします。仕事の合間にコーヒーやカフェラテを飲む時間もリフレッシュできる瞬間ですね。
外の空気を吸うのって気持ちいいですよね〜!
前回のインタビューでは2021年はハッピーな年にしたいとお言葉をいただきましたが、リリース翌日からは4月、春、新しいスタートの月になりますが、小倉さんが新しく始めたいと思っていることや、目標などはありますか?また、春から新しいスタートが始まる皆さんに一言お願いします!
夜型の生活が続いてしまっているので、朝型の生活スタイルを目指していきたいと思ってます。なので、今年の目標は「早寝早起き」!
この春から何か新しいことをスタートされる皆さんは、ぜひ一緒に頑張りましょう!
今回のインタビューでは、声優としての小倉 唯、アーティストとしての小倉 唯、2つの角度から彼女の気持ちを聞くことで、彼女のよりプロフェッショナルな一面を見ることができた。彼女だからこそ作れる楽曲、このご時世だからこそかけた詩、小倉 唯の今を一番に感じられる楽曲を堪能してほしい。
さらに「Clear Morning」配信開始を記念して、新曲解説ボイスとアワアニメの質問に答えてくれたオリジナルボイスが収録されたプレイリストも公開中。こちらも新曲と合わせてぜひたのしいんで欲しい。
Text : Aoi Kawahara