AWAでは2017年、フェスに出演し話題となったアーティストや、新進気鋭のアーティスト、CMや映画で話題となった楽曲を、100曲に厳選したプレイリストを公開しました。
今回、この「世の中が注目する、今聴くべくアーティスト100選」から、ほんの一部のアーティストをご紹介。
まずは今年のフジロックで印象的だった3組のアーティストから。
4人組バンド「YOGEE NEW WAVES」。みんな大好き SUCHMOS によって一般層に知られるようになったシティポップの大本命と言われるのが彼らだ。フジロックには2014年にルーキー・ア・ゴー・ゴーでデビューを飾っているが、今年のフジロックでは念願叶ってのフィールド・オブ・ヘヴンでのライヴ。エモい気持ちにさせるヴォーカルの声、オリジナルの楽曲の演奏とは違うライヴならではのアレンジを効かせ、聴いている人たちを感動させた。ラストの曲「HOW DO YOU FEEL?」では、雲ひとつなくなり、日が差し込んでいた。
次は、ネバヤンこと「never young beach」。ファーストアルバム「YASHINOKI HOUSE 」で1970年代のフォークと2000年代以降の海外のトロピカルなインディーロックの融合を、最良の作品で仕上げて話題となった。そしてセカンドアルバム「fam fam」をリリースし、2017年7月にサードアルバム「A GOOD TIME」がメジャー初アルバムとなった。フジロックではレッドマーキーでのライヴ。雨のなか超満員のレッドマーキーで「明るい未来」から始まる。そして、ラストの「どうでもいいけど」「あまり行かない喫茶店で」「fam fam」の3連発はすごい盛り上がりだった。
そして、板橋区のダメ兄貴の「PUNPEE」。2015年、加山雄三の名曲「お嫁においで」を現代人の結婚観にリリックを置き換え、カバーし、話題となった。また、STUTSとの名曲「夜を使いはたして feat. PUNPEE」や、宇多田ヒカルのラジオ「30代はほどほど。」に DJ 出演など、多方面で活動をしている。フジロックは2010年、Day Dreaming ステージで、弟の5lackと同級生のGAPPERとのグループ「PSG」として立ったが、今年はソロでのホワイトステージ。過去にフジロック出演したケンドリック・ラマーのようなペラペラのレインコートを着て、リンキンパークの「Numb」の曲に「お隣さんより凡人」のリリックを乗せ、見ている人たちを感動させた。10月には初のソロアルバム「MODERN TIMES」がようやく発売。
続いて、新進気鋭のアーティストをご紹介。
新世代ローファイ女子「ZOMBIE-CHANG(ゾンビーチャング)」。音楽活動のみならず、モデルもこなし、RAU DEF の「FREEZE!!! feat.Sugbabe」のMV 出演など多方面で活動している。彼女の音楽コンセプトは「水と油」「塩と砂糖」のような、真反対のものを合わせたものらしい。たしかに、シンプルなサウンドに感情を込めた歌声という真逆な音楽スタイル。一度聴くと耳に残ってしまう不思議な魅力がある。余談だけど、前に ZOMBIE-CHANG が中目黒の「SUNDAYS BEST」っていうお店のスタッフとして働いてて、すごくかわいかった(笑)。
最後は、CMや映画で話題となったアーティストを2組、ご紹介します。
まずは、CMタイアップで定番曲となったロックバンド「神様、僕は気づいてしまった」。「CQCQ」のMV は、1ヶ月足らずで180万回を超え、若年層を中心にネットで盛り上がりを見せた。そして、ドラマで流れることにより一般層へと波及。正体不明のままメジャーデビューを果たすこととなったバンド。今年のサマーソニック出演も果たした。
そして、映画「東京喰種 トーキョーグール」の主題歌で話題となった、RADWIMPS 野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」。もはや説明不要な気がしますが。今回の「世の中が注目する、今聴くべきアーティスト100選」 には悩んだ末、「BANKA」を入れていますが、さっき紹介したPUNPEE の弟、5lackとの楽曲「Hilight feat.5lack」にも注目です。
編集部では、みんなの「新しい好き」が見つかる、をテーマに特集プレイリストを日々更新しています。今回の「世の中が注目する、今聴くべきアーティスト100選」で新しい出会いがあると嬉しいです。(by AWA Editor)