ギター初心者がギターを練習する場合は、コードの種類が少なくコードチェンジがゆっくりなものを選びましょう。そうすることによって、「ギターを弾きこなす」という力がつきます。ただし、一つの曲だけをいつまでも練習し続けるのはおすすめできません。曲によって使われているコードが違うため、さまざまなタイプの音楽に挑戦するのが上達への近道です。この記事では、そんなギター初心者の方におすすめの曲を、邦楽・洋楽に分けて10曲ずつ紹介します。
おすすめの練習曲10選|邦楽編
あなたに / MONGOL800
MONGOL800の「あなたに」は、簡単なコードだけで構成されています。アップテンポなわりにはコードチェンジもゆっくりなので、ギター初心者でも慌てる必要はありません。この曲のポイントは、「G→Bm→C→D」というコード進行。このコード進行は、日本のポップスで幅広く使われています。つまり、このコード進行を覚えておくことで、他の曲にも対応できるようになるのです。
https://s.awa.fm/track/59cfcd62bddce6781455/
チェリー / スピッツ
ギターの教科書によく掲載されているのがスピッツのチェリーです。多くの方が知っている名曲でありながら、基本的なコードだけで弾きこなせます。「チェリー」も、「あなたに」同様コード進行に注目してください。Aメロの「C→G→Am→Em…」という流れは、いわゆる「カノン進行」と呼ばれるコード進行です。さまざまな名曲に使われていることが多いため、このコード進行を覚えておくと弾ける曲の幅が一気に広くなります。
https://s.awa.fm/track/1f303e75da1690911390/
ソラニン / ASIAN KUNG-FU GENERATION
弾き語りでもバンド演奏でもばっちり決まるのが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ソラニン」です。ロックな曲なので難しいように感じる方もいるでしょうが、出てくるコードも簡単ですし、コードチェンジもゆっくりです。特に、イントロとAメロは「Cadd9→G」だけ。Cadd9とGは押さえるポジションもほとんど同じなので、人によってはギターをはじめて数分で押さえられる場合もあります。難しい場合、Cadd9ではなく通常のCでも構いません。
https://s.awa.fm/track/02fa6ef7a47cff116666/
さくら(独唱) / 森山直太朗
森山直太朗の「さくら(独唱) 」もギターレッスンに向いています。こちらは原曲キーでカポを付けずに弾くと、いわゆる「バレーコード」が多くなってしまうので気を付けてください。初心者の方は1フレットにカポを付けて練習するのがおすすめです。そうするとバレーコードはBmだけになります。誰かを送り出したいときにぴったりな曲ですね。
https://s.awa.fm/track/35637a0e51da0976e238/
バンザイ ~好きでよかった~ / ウルフルズ
ウルフルズの「バンザイ ~好きでよかった~」も難しいコードがほとんど出てきません。弾き語りでもOKですし、バンドで練習するのにも向いています。ただ、1小節ごとにコードチェンジしていくので注意してください。曲についていけない場合は、テンポを半分程度にしてゆっくり弾いてみましょう。
https://s.awa.fm/track/94884fadc076ccc9ee19/
マリーゴールド / あいみょん
女性のギター初心者におすすめしたいのが、あいみょんの「マリーゴールド」です。簡単なコードが多く、コードチェンジも早くありません。ただ、原曲キーだとバレーコードが多くなります。2フレットにカポを付けて練習しましょう。サビのコード進行は、スピッツのチェリーに出てきた「C→G→Am…」のカノン進行とほとんど同じです。厳密に言えばすこし違うのですが、慣れないうちは完コピしなくても問題ありません。
https://s.awa.fm/track/bd20eecc9f95918f6d35/
好きよ 好きよ 好きよ / 藤原さくら
恋する女性の気持ちを上手に表現するシンガーソングライター、藤原さくら。そんな藤原さくらの「好きよ 好きよ 好きよ」もギター初心者におすすめです。おすすめな理由は「マリーゴールド」と同じです。さらに、使われているコードも「マリーゴールド」とあまり変わりません。しっかりコードを覚えて、両方弾けるようになりましょう。
https://s.awa.fm/track/1b971c961317bbce8073/
CHE.R.RY / YUI
YUIの「CHE.R.RY」もギターの教則本などでよくおすすめされています。弾きこなせることができれば、弾き語りでもバンドでもかっこよく決まります。こちらもカポを1フレットに装着してください。サビのコードは「Aadd9→Badd→E」。一見すると難しそうですが、「A→B→E」でも問題ありません。Bはバレーコードなので、しっかり押さえられるよう繰り返し練習しましょう。
https://s.awa.fm/track/19e71f15e9d38a719354/
恋人失格 / コレサワ
シニカルで毒のある曲が人気なコレサワも、比較的簡単な曲が多いです。この曲は、カポを1フレットにはめるとほぼ「C→G→D→Em」の繰り返しです。コード進行が単純な分、弾き語りの場合は「歌」に集中しましょう。バンドの場合は、エレキギターでパワーコードを使って弾くようにしてください。アンプやオーバードライブのエフェクターですこし歪ませると、楽曲の切なさを表現できます。
https://s.awa.fm/track/36a2480220c02ed90874/
カタオモイ / Aimer
Aimerの「カタオモイ」も、5つ程度のコードで最後まで弾ききれる曲です。原曲はエレキギターによるテクニカルなバッキングが特徴的ですが、初心者は意識しなくても構いません。練習する際は、1フレットにカポを装着するのがおすすめ。C、G、F、Am、Emなどの主要なコードをマスターしておけば、難なく弾きこなせるでしょう。ただ、リズムが取りにくいのでストロークのタイミングに注意してください。
https://s.awa.fm/track/f7ed22377df5c327e057/
おすすめの練習曲10選|洋楽編
Stand by Me / Ben E. King
Ben E. Kingの名曲「Stand by Me」は、延々と同じコード進行で展開される曲です。そのため、昔から今までギターの練習曲としてたくさんの人に愛されてきました。コード進行は「G→Em→C→D」。ポップスやロックなどでよく使われるクラシカルなコード進行です。この曲に慣れたら、バレーコードが出てくる別の曲を練習してみましょう。
https://s.awa.fm/track/8acb551d255be3318d45/
Basket Case / Green Day
エレキギター初心者におすすめしたいのが、Green Dayの「Basket Case」です。簡単なのにかっこいいギターリフ、シンプルなコード進行、初心者にふさわしいテクニックなど、練習曲として課題が盛りだくさんです。ある程度コードチェンジに慣れたら、冒頭のブリッジミュートに挑戦してみましょう。ギターを歪ませて、ピックを持つ手の小指側面で軽く弦に触れ、ダウンピッキングで素早く弾いてみてください。
https://s.awa.fm/track/79afc5bc56be06e0a992/
Smells Like Teen Spirit / Nirvana
「Smells Like Teen Spirit」はリフを弾くだけで、ほとんどのギタリストが「おっ」と反応してくれる曲です。世界にグランジブームを巻き起こしたこの曲のリフは、「Fm→B♭→A♭→D♭」のパワーコードを繰り返すだけ。コツさえ掴めば、初心者でも簡単に弾きこなせられます。より簡単に弾きたい場合は、1フレットにカポを付けてください。基本的に4つのコードを繰り返す曲なので、演奏自体は比較的簡単です。よりグランジっぽい雰囲気を出したい場合、ファズで荒っぽく音を歪めましょう。
https://s.awa.fm/track/462c64fdbfe74494a580/
DON'T LOOK BACK IN ANGER / Oasis
いわゆる「ブリティッシュギターロック」が好きな方におすすめしたいのが、Oasisの「DON'T LOOK BACK IN ANGER」。こちらもよくある「C→G→Am→E…」のカノン進行です。通常のカノン進行と違い、「Em」ではなく「E」な部分に注意してください。Oasisのギタリストであるノエル・ギャラガーになりきって、かっこよくプレイしましょう!
https://s.awa.fm/track/bd71bd698aa195823e31/
I Want To Hold Your Hand / The Beatles
The Beatlesの「I Want To Hold Your Hand」は、ロックンロールやブルースのギターを練習するのにぴったりです。Aメロは、ブルースなどでよく使われる「G→D→Em→Bm」の繰り返し。サビの部分も、「C→D→G→Em」とAメロに近いコード進行です。途中、Dmからはじまるコード進行に転調するので気を付けてください。リッケンバッカーでこの曲を弾くと、気分はまさにビートルズです。
https://s.awa.fm/track/2e10df0e3d40f1474518/
Girlfriend / Avril Lavigne
女性ギタリストにおすすめしたいのが、Avril LavigneのGirlfriend。基本的にはエレキギターを歪ませて、パワーコードで弾くのがおすすめです。弾き語りやアコギの場合、2フレットにカポを付けてください。「C、G、F、Am、Em」などの簡単なコードばかりになるので、比較的すぐに弾けるようになります。
https://s.awa.fm/track/9f9aaedf043b886d0927/
We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift
『テラスハウス』のテーマソングとしてお馴染み、Taylor Swiftの「We Are Never Ever Getting Back Together」。音作りが現代的なので難しそうな印象を受けますが、コード進行はいたってシンプルです。特徴的なサビのコード進行は、「C→G→D→Em」。厳密に言えばすこし違いますが、初心者の練習としてはこのコード進行で問題ありません。
https://s.awa.fm/track/79abc2bd57ba05e0a992/
To Love You More / Celine Dion
Celine Dionの壮大なバラード「To Love You More」も意外と簡単です。名曲によくある「カノン進行」なので、慣れればすぐに弾きこなせられます。ただ、弾き語りの場合は「歌」のほうが大変なので気を付けてください。エレキギターで弾く場合は、パワーコードで。途中、転調する部分があるので注意してください。
https://s.awa.fm/track/09d091fc2817d4d07b76/
This Is Me / Keala Settle/The Greatest Showman Ensemble
映画『The Greatest Showman』の劇中歌、「This Is Me」もギターの練習曲として優秀です。とにかくコードチェンジがゆっくりなので、一つひとつコードを確認しながら弾いてみましょう。バレーコードを弾くときは、押さえる側の手首をぐっと前に突き出すのがポイントです。はじめのうちは指が痛くなるでしょうが、慣れれば「押さえるコツ」がわかってきます。
https://s.awa.fm/track/c16fc380d666d2d4f888/
Everywhere / Michelle Branch
Michelle Branchのパワーポップソング「Everywhere」は、弾き語り・バンド両方できれいに決まる曲です。特徴的なサビのコード進行は、1フレットにカポをつけると「F→G→C」。AメロはAmからはじまります。マイナー調からサビでメジャー調に転調するのは、ダイナミックな曲の特徴。サビの部分で一気に感情を込めましょう!