ライヴレポート:Mild High Club / never young beach @渋谷WWW

11月21日の火曜。今日は、渋谷WWW で Mild High Club(マイルド・ハイ・クラブ)の初来日となるライヴだ。Mild High Club は、Ariel Pink から Tyler, the Creator までジャンルレスに魅了する LA 拠点のマルチミュージシャン Alexander Brettin によるプロジェクト。ギターからドラム、ベース、キーボード、そしてデジタル機材まで、すべて自身でこなすマルチミュージシャンであり、シンガーソングライター。ジャズからソウル、ロックまで幅広い音楽バックグラウンドを持ち、アナログ感あふれる、こだわりのプロダクションで、まるで70年代のカリフォルニアのラジオから流れてくるような心地良いモダンヴィンテージサウンドを作り上げている。ビートルズ、バーズ、スティーリー・ダン、トッド・ラングレンといった60年代、70年代の巨匠たちから影響を受け、活動後はマック・デマルコやアリエル・ピンクといったアーティスト達とも共演してきた。2015年にデビューアルバム「Timeline」、2016年にセカンド・アルバム「Skiptracing」を西海岸のレーベル、Stones Throw からリリース。今日の初来日では、フルバンドセットで出演することが決定した。そして、フロントアクトに西海岸のサイケデリックな空気を纏いながら日本の叙情を歌うネバヤンこと never young beach(ネバーヤングビーチ)。

 

 

ネバヤンが登場し、「どうでもいいけど」、「なんもない日」、「どんな感じ?」を3曲続けてのパフォーマンス。「どーも、1ヶ月ぶりにライヴしてます。元気してた?」とヴォーカル、安部勇磨のゆるい MC が始まった。「ぼくら5人も、このあと楽しみにしています」とネバヤンも観客と同じくらい Mild High Club のライヴを楽しみにしている様子だった。「ソールドアウトしてるからきつめだけど、気持ち良く音楽に触れて楽しんでください」と話し、夏の気だるい名曲「夏がそうさせた」をパフォーマンスし、観客は歓喜。

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安部勇磨が「マイルドハイって良い感じにハイってことなのかな」と話し、「Motel」、「あまり行かない喫茶店で」、「気持ちいい風が吹いたんです」を3曲続けてパフォーマンスした。ドラムの鈴木健人が「空飛ぶラブホテルって意味でマイル・ハイ・クラブってスラングがあるらしくて、それのことなんじゃないかってネットに書いてあった」と話し、安部勇磨が「なんでさっき言ってくれないのよ(笑)」と観客を笑わせた。

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散歩日和に布団がぱたぱたと」、「白い光」を2曲続けてパフォーマンス。安部勇磨が「嬉しいよね、海外の人と共演できるって」と、Mild High Clubとの共演に嬉しそうな様子で「普段、音楽好きな人いる?って感じなのに、こんだけいることが素晴らしいよね」と話した。最後に「CITY LIGHTS」、「なんかさ」を2曲続けてパフォーマンスし、観客を歓喜させて、ネバヤンが去った。フロントアクトとは思えない豪華な時間だった。

 

 

今日の主役、Mild High Club が「コンニチワー」と言って登場。渋谷WWW について「良いところだね、ここは初めてだよ」と話し、「写真撮ってもいいかな?」とカメラを出し、観客に向かい「ハイチーズ」と写真を撮った。初来日がとても嬉しそうな様子。演奏が始まり、「Club Intro」、「Undeniable」、「Weeping Willow」をパフォーマンスし、Mild High Club 独特の楽曲と演奏に観客はすぐに酔いしれた。 

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トリップしてしまいそうな楽曲「Skiptracing」に、観客は思うままに乗り、フレンチポップテイストな「Homage」に、現実なんてどうでも良くなってしまいそうになった(笑)。その流れからの「Cary Me Back」、「Tesselation」、「Head Out」をパフォーマンスし、心地いいグルーヴとお酒がよく合う。Mild High Club はなにも考えず、ずっと聴いていられる。

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いろんなテンポのメロディーが混ざり合う「The Chat」、まったりな楽曲「You and Me」をパフォーマンス。そして「Windowpane」、「Kokopelli」で観客を歓喜させ、ラストにぴったりな楽曲「Chapel Perilous」をパフォーマンスし、去って行った。

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アンコールに Mild High Club が再び登場し、観客は歓喜。「カヴァーをやるよ」と言って、 ロイ・エアーズの1976年の名曲「Everybody Loves the Sunshine」のカヴァーをパフォーマンス。70年代の楽曲に Mild High Club のアレンジが利き、観客は最後の最後まで酔いしれた。ライヴ後は終始、酔いしれていたせいか、疲れることなく、最高に贅沢な時間を過ごすことができた。Mild High Club のライヴで、ネバヤンが言っていたマイル・ハイ・クラブという言葉に少しだけ理解できた。もちろん、そんな経験はないんだけど(笑)。

 

 


Credits

Text:Toru Miyamoto

Photo:Ray Otabe