日本に Jazzy Hiphop を根付かせた、Nujabes(ヌジャベス)が配信開始となった。
Nujabes は95年に渋谷、宇田川町で「GUINNESS RECORDS(ギネスレコード)」を開店させ、多くの音楽ファンが交流できる場所を提供し、2010年まで心地よいグルーヴの音楽を作り続けた。筆者はその時代をリアルに経験していなく、Nujabes の音楽に初めて触れたのは2006年に購入した「Modal Soul」。地元のタワレコがおすすめしてて、視聴したのが始まり。1曲目の「Feather」を聴いたとき、こんなかっこいい音楽があることに驚いた。後追いだったけど、彼の作る音楽に虜となり「Metaphorical Music」も購入して。当時、手に入れるのが難しかった「First Collection: Hydeout Productions」や、幻のミックステープ「Ristorante Mixtape」をオークションで買ったりもした。ミックステープに入ってるアーティストや、元ネタになっている楽曲、客演しているアーティストを TSUTAYA で片っ端にレンタルしたのも思い出のひとつ。そして、2008年のメタモルフォーゼで初めて Nujabes の DJ を見たときの衝撃は一生忘れない。音楽の楽しさを教えてくれた Nujabes に感謝を込めたプレイリスト「Nujabes のレコードは回り続ける」。
このプレイリストは2003年にリリースした、「Blessing it」からはじまり、「Luv(Sic)Pt.1〜4」、クラムボンとの楽曲「Imaginary Folklore」。そして、Funky DL が Nujabes との出会い、「Don't Even Try It」を作った経緯をリリックに綴った 「Ode To Nujabes」。最後の曲に、2010年の Nujabes 追悼で Shing02 が、「誰も知らない」のライムを乗せ、観客と共にライターをかざし歌っている姿が印象的で、Nujabes の虜になったキッカケでもある「Feather」。「Luv(sic)Grand Finale」のなかの歌詞、”our records will stay on rotate” と言っているように、Nujabes のレコードは回り続ける。
Credits
Text:Toru Miyamoto