オーイシマサヨシの1st Album「エンターテイナー」が2021年8月25日に配信開始となった。今ではCMや番組、Twitterなど彼を見かけない日はなく、まさに“エンターテイナー”という言葉がふさわしい。しかし様々なステージで活動する彼だからこそ、歌手としてのオーイシマサヨシの魅力を知らない人がいることも確かだ。
アニソンシンガーとして大切にしている想い、そして7年かけ生まれた1st Albumに収録された楽曲たちをオーイシマサヨシ自身の口から熱く語ってもらった。
ついに1st Album「エンターテイナー」が配信開始となりましたね!オーイシマサヨシ名義では初のオリジナルアルバムですが、どんなアルバムになりましたか?
オーイシマサヨシ、カタカナでデビューして今月でちょうど7周年で、8年目を迎えるんですけど、8年目にしてファーストオリジナルアルバムなんですよね。今までの自分の軌跡が詰まったアルバムになっているかなと。ファーストアルバムにしてベストアルバムとよく言っているんですが、収録タイトル的にもほとんどの楽曲がアニメの主題歌だったりタイアップものだったりで、皆さんどこかで一度は聴いたことがあるような楽曲なんじゃないかなと思います。
7周年おめでとうございます!ファーストアルバムにしてベストアルバム、いいですね。これまでのオーイシマサヨシが詰まっていると思うと、感慨深いものがありますね。
シンプル作るのに7年かかってますからね(笑)。7年間の軌跡や自分がやってきたこと、全部が詰まっているので7年分の思い入れがありますね。
このアルバムをきっかけにオーイシさんを知った方や、応援してくれているファンの方々にとっても楽しめる最高の1枚になりましたね!
自分で言うものなんなんですけど、ありがたいことに最近音楽以外のところで露出が多くなってきたんですよね。キンカンを塗ったり、アニソン番組の司会をさせていただいたり。Twitterでよくこのアイコン見かけるなとかも(笑)。「こいつ何者なんだ?」という声や「オーイシマサヨシって意外と歌うまかったんや」とか、誰かイマイチわかっていないという声をよく見かけたりするんですよね(笑)。なので、改めて「僕はアニソンシンガーなんですよ」とグレーゾーン、名前や顔だけ知ってるよという方にアピールできるものになったんじゃないかと思います。オーイシマサヨシの名刺代わりですね!
今回収録された楽曲たちについてもお話を聞かせてください。まずは1曲目の「エンターテイナー」ですが、サビになった瞬間なぜか涙が溢れてきて心打たれました。共感してくれる方絶対いると思うんですよ。歌詞を見て思ったのは、この曲はオーイシさん自身のことを歌われたものなのかなと思うのですが、どうでしょうか?
まずは感謝の意を述べたいと思います(笑)。元々、オーイシマサヨシが7年前にデビューした時の立ち上げ経緯というか、こういうアーティストになりたいねと話に上がっていたのが、アニソンを歌ったりゲーム音楽を歌ったりする、エンタメ特化型のメガネのいいお兄さんになりたいというのが目標というかモチーフだったんですよね。今までシンガーソングライターやバンドマンしていたりというか今もやってますけど、その中で人を喜ばせることとか人の心を動かすことにより一生懸命になっていて、それに特化したメガネのお兄さんになりたいというところからこのメガネをかけ始めました。僕はエンターテイナーとしてこれからもやっていきますよという決意表明でもあるし、今までやってきたことも含めて、人を喜ばせることとか人を喜ばせたくてうずうずしてる、そんな心情を表した楽曲かなと思います。
いろんな思いが詰まった1曲であり、オーイシマサヨシという人を表す1曲でもあるんですね。この曲をアルバム最初の曲にした思いもあるのでしょうか?
オーイシマサヨシの立ち上げがそんな感じだったので、せっかくなら1曲目にして僕はエンターテイナーですよと堂々と宣言してみるのもありなのかもなと。
僕らにとってオーイシさんは最高のエンターテイナーです!
オーイシはいいファンを持ちましたね(笑)。
『SSSS.DYNAZENON』のオープニング主題歌である「インパーフェクト 」は、歌詞やメロディーも前作『SSSS.GRIDMAN』主題歌であるOxTの「UNION」を意識されていて、作品にぴったりな楽曲で胸が熱くなる大好きな1曲です。「UNION」と合わせてカラオケで早く歌いたいです。
Tom-H@ckさんと活動するOxTでの楽曲作りと、オーイシマサヨシとしての楽曲作りで一番違うなという点は何でしょうか?
基本的にOxTでは僕がアレンジをしないというのが決まりであって、Tom-H@ckや彼の会社のクリエイターにアレンジしてもらって、僕は作詞作曲だけなんです。作ったら作りっぱなしというか、彼らを信頼して楽曲を渡すことができるんですよね。オーイシの場合は基本的に僕が作詞作曲、編曲までやるので。同じシリーズもので並べたとしても似ているところがありながらも、サウンド感とか構築の仕方が違ってたり、その違いとかを楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
3曲目の「世界が君を必要とする時が来たんだ」に関してもお聞きしたいのですが、この曲に関することで印象的なのはなんといってもオンラインワンマンライブ『世界が君を必要とする時が来たんだ』です。破格の1000円だったり、Twitter世界トレンド1位を獲得したりと色々と話題にもなりましたよね。新型コロナウイルスで世界が大変な時に、僕を含め皆さんオーイシさんを必要とする時だったからこそ、ライブコメントにもありましたが「英雄(ヒーロー)にして救世主」なんて言葉が生まれたんだと思うんですが、このライブで一番印象に残っていることはありますか?
それこそこの曲はライブの1曲目に歌ったんですが、2番の歌詞の時に、皆さんが寄せてくれたオンライブでのコメントをバックにLEDで流すということをしたんですけど、あの瞬間はものすごい魂が震えましたね!有観客は厳しいんじゃないかという時期だったし、有観客じゃなくてもこんなにみんなの温度感や声援が聞こえてくるんだと。画面いっぱいにみなさんのコメントがダーッと滝のように流れた時に感動、すごいクライマックス感を感じましたね。
あと注目したいのは「キンカンのうた2020」ですよね(笑)。キンカンCMの新イメージソングで、YouTubeには「痒いとこに届く曲を作るよなあ」「ここ数年のなんか吹っ切れた感すごく良い」「踊りたくなるし明るくて良い曲」「キンカンマサヨシ好きやで」と絶賛の声が多数コメントされてます。CMソングとは思えないほどの歌詞や音の作り込みで良曲とも言われていますが、この曲はどうやって生まれた楽曲なんですか?
「キンカン塗ってまた塗って」というサビのフレーズは脈々と受け継がれたCMソングとしてあって、そのサビだけをコピー&ペーストさせていただいて、新たに令和バージョンとしてAメロBメロつけさせていただいたという感じなんです。この曲、実は元々最初は踊るとか決まっていなかったんですよね。自粛期間も始まっていたのでみんなを元気づけられたらいいなと思っていて、思いの外リズミカルな曲ができたので振り付けもつけてみよっかと僕発信でやることになって、ああいうCMになりました。結果的に今の日常を自分の中でうまく抽出できた曲かなと思っています。「この曲聴いて元気に出社してます!」とかコメントも寄せられていて、みんなの力や活力になればいいなと思っていたのですごい良かったです。あと、一番嬉しかったのはキンカンの会長さんがこの曲を聴いていい曲だと言ってくれたことですね。言っちゃえば、キンカンはこれまでCMソングとしてサビを大切にしてきたわけじゃないですか。それをパッチワーク的にコピー&ペーストしてAメロBメロつけることって失礼じゃないかと思っていたんですが、ご意見を仰いだら「めちゃくちゃいい曲だね」と言ってもらえて。その瞬間すごく嬉しかったし、たくさんの人に届けたいなと思いました。
僕も癖になっててたまに聴いちゃいます(笑)。オーイシさんにとってこの楽曲作りは、かなり貴重で新しい体験になったわけですね。
自分も知っているメロディなわけじゃないですか、ずっと子供の頃から知ってるメロディに自分が新しくメロディを付け加えるなんて夢みたいというか。それこそ、小学校の自分からは思ってもみなかった未来なのでめちゃくちゃ嬉しかったですね。
「神或アルゴリズム(feat.りりあ。)」はアニメーションによるミュージックビデオで、オーイシさん初の原案・プロデュース作品でもありますが、この作品を通じて伝えたかったメッセージはなんでしょうか?
一言で言うと「クリエイティブは止まらない、止まれない」かなと思っていて、この時もコロナウイルスの影響をものすごい受けていた時で、自分的には止まってられないな、作りたい気持ちだけが溢れていてアウトプットがなかなか見つからないなと感じてたんですよね。ライブも制限されていて、自分の音楽を見てもらう聴いてもらうという場所が少なくなっていて、その溜まってしまったクリエイティブな気持ちをちゃんとアウトプットしなきゃいけないなと。意地じゃないですけど、自分の中にある今までずっと作ってきた慣性の法則みたいなものを崩さないために立ち上がったプロジェクトかなと思っています。MVの監督さんだったりディレクターさんだったりが、一緒になって面白いものを作ろうと1つのサークル、輪になって音楽だけじゃなく原案だったりアニメーションだったりをうまく組み合わせ作り上げてこの作品が完成しました。なので、僕らはまだ止まってないよとちゃんと声をあげたかったんですよね。
止まらず歩み続けてきたからこそ8年目を迎えられたと思うのですが、これまでに止まってしまいそうになった時や疲れてしまった時などはなかったのですか?
あんまり今やっていることを仕事だと思っていないんですよね、正直(笑)。どの現場でもそうなんですけど、例えば今日も朝からロケをしていて、今はこうしてお話しさせていただいているんですけど、しんどいとか嫌だとか全く思っていなくて。僕は毎日必要とされる分だけ、必要以上のものをアウトプットしたいなと思っているんです。その日々が続いている感じで、音楽だけじゃなくても色々なところで自分を表現していきたいなと思っています。
その原動力はやはり自身がエンターテイナー、人を喜ばせたいという思いがあるのでしょうか。
そうですね、そしてそれが自分に返ってくると信じているのでやれていますね。人の心を動かすことって、めちゃくちゃ尊いじゃないですか。絶対に今この取材会場にいる皆さんが電車で会っても一言も喋らないと思うんですよ。
目も合わせない可能性の方が高いですよね(笑)。
そうそう(笑)。それが今はこうやって出会ってお話をしているという現実は、自分が音楽をやっていたからや、それぞれがお仕事を頑張ってきたから、音楽をみんなに届けたいと思っているからこそ一緒になれたんじゃないか、すごい尊いなと僕は思うんです。こういう瞬間がある度にやっててよかったなと思えてやめられないし、こういう体験を仕事だとは思えないんですよね。やらされてる感がないというか、全くない。
歌詞に「勇者もドラゴンも関係ない」や、ケルト音楽の要素が入っていたりと、普段から原作正義論で作品に寄り添った楽曲を作られていますが『ドラゴン、家を買う。』のオープニング主題歌「ロールプレイング」は特にそれ感じました。この曲はとても元気になれる曲だなと思っているのですが、どんな時に聴いてもらいたい曲ですか?
元気を出したい時はもちろんなんですが、逆に僕は立ち止まっちゃった時や少し振り返ってしまった時、俺・私これ大丈夫なのかなって思った時こそ真価を発揮する曲なのかなって思います。この曲で言いたいことって「幸せの住所はいつも僕らの中にある」どこに住むかより誰と住むか、どんな夢とその街にいるかとかじゃないですか。結局、四畳半のアパートだったとしてもそこが僕らの理想郷になったりとか、そういうのに気づける楽曲なのかなって。僕もそういう経験があったりするので、それがうまく伝わればいいかなと。
「英雄の歌」のMVではモノクロのオーイシさんだけが映っているというちょっと変わった内容でしたよね。シンプルだからこそ、歌詞とこの曲の世界観がより鮮明に伝わる気がしました。
このMVではワンカットでいきたいよねというのが実はあって。一回もカメラを止めずに流しっぱなしでカット割りをしない。ぶっちゃけ、オーイシ至上一番撮影時間が短くて実際取ってたの30分ちょいくらい、3テイクだけなんですよね(笑)。2テイク目でOKはでていたんですが、泣きの1回で3テイク目やってみようってやったんですけど、結局2テイク目使いました(笑)。カメラを回してたのはほんと10分ちょいですね。それくらいにリアルというか、ドキュメントを伝えたかったっていうか、息づいた感じというか。画面越しに、そこにオーイシがいるっていうのをワンカットで出したかったんです。多少いろんなものが映り込んでもいいか〜と思いながらやったんですが、カメラマンさんがとても上手で何も映らなかったですね(笑)。
最後のトラックとして収録されている「ドラゴンエネルギー(オーイシマサヨシ×加藤純一)」ですが、まさかこの曲が収録されるとは思っておらず、昔から応援しているファンは歓喜かと思います(笑)。YouTubeでは加藤純一さんがアップしたMVが492万再生と500万目前で、未だにコメント欄も活発で人気の楽曲ですが、この曲との印象的な思い出はありますか?
3年前に『オーイシ×加藤のニコ生☆音楽王』っていう加藤純一くんとやっているレギュラー番組があって、今も『オーイシ×加藤のピザラジオ』やっているんですけど。ニコ生☆音楽王の中で、音楽王の主題歌欲しいよねっていう話が出て、視聴者のみなさんと一緒に話し合いしながら実際作ってみようぜって歌詞をコメントで募集して繋ぎ合わせて、僕がメロディとアレンジをしてできた曲なんですね。思いの外かっこいい曲ができて、皆さんにも楽しんでいただけているようで(笑)。思い出というか、夏休みの宿題感が僕はあって。1ヶ月くらいで完成したので、1ヶ月っていう時間の感じとか、みんなで一緒に何かを作るっていうのが宿題感というか、思い出深いですね。
夏休みの宿題感、これからの季節にぴったりですね!(笑)
大好きな曲です!(笑)
歌詞をよくよく見ると「あっ!」と思わせるような仕掛けをすることがオーイシさんは多いですよね。どのようにして言葉を紡いでいっているのでしょうか?
僕はA地点B地点と視点を2つ持つようにしていて。A地点は原作ですね、アニメ作品だったり主題歌を描く漫画だったり。B地点は僕から見える視点で、そこがうまく交差するポイント、クロスポイントがあるんですよね。そこで歌詞を書くっていうのを意識してます。例えばファンタジー、じゃあ「ロールプレイング」は『ドラゴン、家を買う。』っていう世界観的にはものすごいファンタジーで、RPGあるある的なものがたくさん詰まったハートフルでコメディ感のある異世界の物語なんですけど、異世界の物語だけを抽出して書いちゃうと嘘になる気がしていて。俺が歌わなくていいじゃんって。だったら、そのファンタジーとかを見た自分の視点をしっかりと重ね合わせて、多少なり自分のドキュメントを入れるように心がけています。そうじゃないと、歌っていて納得いかないというか。自分が歌ってて、僕が歌わなくてよかったじゃんとか楽曲提供でよかったんじゃないかって思いたくないじゃないですか。ただ、自分の視点を入れると言っても、原作に対するリスペクトとか原作にとって間違ったこととかは絶対に言わないようにはしています。アニメ監督とかと細かな擦り合わせは欠かせません。でも最近は原作視点と自分視点の組み合わせを特に意識していますね。
オーイシさんの楽曲は「楽園都市」のような少しアダルトでジャジーな曲だったり、変化球というか「沼」みたいな曲もあったりしますが、全体通してヒーロー、誰かを救うような楽曲が多いイメージがあります。オーイシさんの中でそういった意識はありますか?
そうですね、ありますね。僕が救いたいってわけじゃなくて、君はそんな自分のことをみくびる必要ないよっていうメッセージが常に込められてる気がするんですよね。現代病だと思うんですけど、自己肯定感が低い人って多いじゃないですか、僕もなんですけど。毎日常日頃気持ちをキープできてたらいいんですけど、すごい自分に自信がなくなっちゃう日もあったりして。そういう時に弱音を吐きたくなるんですけど、ちゃんと君は君の人生の主人公なんだよって言えるような、そういう歌というか。ヒーローものを携わるようになってからは機会が多いのもありますが、そういう思いはありますねやっぱり。
そうだったんですね、オーイシさんの楽曲で救われた人は僕含めたくさんいると思います。
皆さん9月19日にパシフィコ横浜で行われるワンマンライブ『エンターテイナー』をすごく楽しみにしていると思うのですが、どんなライブになりそうでしょうか。
カタカナのオーイシマサヨシとしては最大規模、キャパシティのワンマンライブになっていて。有観客というのも重要で、一緒に配信ライブとかコメントとかで盛り上がりを作ってきた仲間たちが、実際に目の前に現れて一緒に同じスペースを作ろうってなった時にどんな化学反応が起こるんだろうって。今だったらとんでもないことになるんじゃないかと思っていて。だってみんなとは世界トレンド1位を作った仲だし、それこそ世界一のスペースを作れるんじゃないかって期待してます。レギュレーションが厳しいご時世ですけど、それでもお客さんが参加できて楽しめるライブ、絶対に退屈させないライブを作りたいなと思っています!
楽しみと言えば『オーイシマサヨシ コーシキブック』が8月21日に発売されますが、Twitterでは「これまでの大石がすべて詰まっていると言っても過言ではない」と仰っていましたが、ずばりイチオシページは!
うちの母親とリモートで対談したんですよ。それが結構面白いかもしれないっすね(笑)。マサヨシ少年がどんな幼少時代を送ってきたのか、それがリアルな母親の声で聞けるっていうのはめちゃくちゃ面白いです。
男の人生の教科書として教えていただきたいのですが、オーイシさんみたいにイケメンで歌声も綺麗で、生き方もかっこいい40代になりたいと思っているのですが、幼少時代は過ぎてしまいまいましたが、今のうちから心がけておくことや良い過ごし方はありますか?
ありがとうございます、イケメンかどうかはちょっとわかんないですけど(笑)。僕ずっと「好きこそ物の上手なれ」っていう座右の銘の中でやってきていて、結局僕を救ってくれたのって歌だったと思うんですよね。ギターとか作詞作曲、編曲とか色々しますけど、結局一番どれがうまいか通用するか、世界を驚かすことができるかってなると歌声だと思っていて。自分の一番の武器をずっと研ぎ澄ます、不貞腐れずに研ぎますことができる環境を作り続けることが大事なのかなと。僕は歌を聴かせたいから、ギターを一生懸命練習するし、一生懸命作詞作曲するし、アレンジも一生懸命時間をかけてやるし。何が一番自分の武器なのかを早めに気づくことが、かっこいい大人になる一歩になるんじゃないのかなと。
かっこよすぎます。なかなか自分の武器を見つけることも難しいのではないかなと思うんですが、武器の見つけ方とかってあったりするのでしょうか。
確かにそうかも、こういうこと言い始めたのはほんと最近、ここ5年くらいなんですよ。これはシンプルに誰かに褒められることなのかなと。自分視点だけだとナルシストになっちゃう「俺歌上手いんだぜ」って虚しく世の中に響くだけだし。だから自分のことを褒めてくれる人は大事にしたいなと思いますね。あとは褒めがいのある人になりたいなとも思います。「お前歌上手いね」って言われたら「嬉しい!ありがとうございます!あなたに言われたからミュージシャンの寿命が5年延びました!」くらいのことまで言えるユーモアを持っておきたいし、褒めてくれる人に敬意やリスペクトを忘れないでいたいなと思います。
これまでのようなリアルのライブだったり、夏の思い出をなかなか作れない状況ですが、そんな時だからこそ音楽が僕たちの力になってくれるんじゃないかと思っています。
僕たちのヒーローであり最高のエンターテイナーであるオーイシさんからみなさんに向けてメッセージをお願いします!
エンタメってやっぱり、退屈なところやつまらないところから、人がどんどん楽しいところに流れてきた結果生まれるコンテンツだと思ってるんです。これから僕は皆さんを退屈させないようにたくさんいろんなことをやっていくので、どこかで見かけた時は是非クソリプを送ってください。以上です!
Interview & Text : Riu Yanagida