切ない曲を聴いて、その雰囲気にどっぷり浸っていたくなることはありませんか?泣きたい、癒されたい、曲の世界に入り込みたい…など、動機はさまざまかもしれません。けど、誰でも「切ない気持ち」になることは決して嫌いではないはず。むしろ好き、という人の方が多いのでは?そこで今回は、AWAのなかでも雰囲気に浸れる切ない曲をコレクションしました。悲しい曲だけではなく、強い愛を歌いすぎていて切ない曲や、切ないのにじんわり癒される曲などもあります。
雰囲気にどっぷり浸れる切ない曲・邦楽男性ボーカル編10選
奏(かなで) / スキマスイッチ
お互いに好きでいるのに、離ればなれになることを決めた2人の歌です。「駅+別れ」が舞台になった曲は、どれも切ない歌ばかりですね。離れてしまってもずっと2人の絆を信じ合うことを誓う歌詞は、心温まるけれどほろっと涙しそうになります。
https://s.awa.fm/track/c642b363798b9b16d265/
Rain / 大江千里
1988年発表と古い曲ですが、槇原敬之や秦基博もカヴァーしている隠れた名曲です。心が離れかけた2人の距離感を雨と曇り空にたとえ、失いそうな恋を取り戻そうとする歌詞を淡々としたメロディーに乗せて歌っています。刻まれるリズムがしとしと降り続く雨を思わせ、聴くと映像が頭に浮かんでくるような美しいポップス。
https://s.awa.fm/track/8bddad60008239d4dc23/
片想い / 浜田省吾
1979年に発表された曲ですが、今でも切ない歌と言えばたびたび挙げられる名曲。スローなテンポとメロウな曲調ですが、恋した人を一途に思う情熱的な歌詞を乗せて歌っています。歌の中では一人称がいっさい語られていませんが、女性目線で描かれたものと言われています。
https://s.awa.fm/track/f9c7e0e10bb1b5b17556/
素直 / 槇原敬之
ただただやさしさに満ちた歌詞を、文字通り切ないメロディーに乗せた曲です。柴咲コウや清水翔太など、下の世代のシンガーが多くカヴァーしているのも特徴。「聞き上手は好かれる」と言われますが、この曲のように自分のことを話したいのに我慢している人もいるかもしれないな……という、想像力が働いて人にやさしくしたくなってしまう曲。
https://s.awa.fm/track/1881733e6c39f25b5364
さくら / ケツメイシ
思い出の桜の木の下で、もう会えない彼女のことを思い出す……というシチュエーションが想像される歌詞が、それ以外のどんな言葉で表現してよいのか分からないほど「切ない」曲。ラップなども織り込まれたヒップホップ調ながらなんとなく和のイメージも感じられる曲調は、桜が散っていく景色にぴったり。
https://s.awa.fm/track/c544a893dcb42831c975/
秋の気配 / オフコース(Off Course)
小田和正のセルフカヴァーバージョンも良く知られている、夏の終わりの寂しさを歌った曲。楽曲の世界観は、夏とともに恋も終わってしまう…… という、言ってみればありがちなシチュエーション。ですが、絶妙に詩的な季節感の表現やところどころに織り交ぜられる横浜の風景などと相まって、涙してしまいそうな切なさを感じます。
https://s.awa.fm/track/f7ef223d7ff3c027e057/
若者のすべて / フジファブリック
「晩夏に差しかかると必ず聴きたくなる」という人も多い、夏の終わりを象徴するような名曲。「今年最後の花火を、好きな人と一緒に見たかったな」という内容の歌詞が綴られるのですが、最後まで聴くとその相手に偶然再会し、同じ花火を2人で見るという描写があります。秋になったらこの2人はどうなるのかな…… という想像力も、つい駆り立てられてしまう曲ですね。
https://s.awa.fm/track/9b18bdfb210b80188f84/
Wherever you are / ONE OK ROCK
「あなたがどこにいても、想う気持ちは変わらない」というフレーズを繰り返し歌う英語の歌詞が、耳に心地よい曲。実にストレートなラブバラードなのですが、この際英語の歌詞はよくわからなくても大丈夫かもしれません。その美しいメロディーラインを聴いているだけでも、十分キュンキュンできるはず。
https://s.awa.fm/track/cda84f19fcbff99a1f91/
燃え殻 / 馬の骨
キリンジ時代の堀込泰行が、「馬の骨」という名前のソロプロジェクトとしてリリースした曲。2人の愛情や絆がゆっくり燃え尽きて終わっていく様子を、スローで美しい旋律のバラードに乗せて歌っています。堀込泰行の声の美しさに、聴き終わってもしばらく呆然としたまま曲の世界に浸っていたくなってしまいます。
https://s.awa.fm/track/8bddad6109873dd4dc23/
One more time, One more chance / 山崎まさよし
別れてしまった彼女の面影を求めて街じゅうを歩くという、そのストーリーだけなら定番の失恋ソングかもしれません。しかし、山崎まさよしのブルージーな歌声と歌詞にちりばめられた横浜の街の風景で、不思議なほど切なさが増幅されてしまいます。ひょっとすると切ない曲には、横浜の景色が似合うのかもしれませんね。
https://s.awa.fm/track/b3f1feaae83523099498/
雰囲気にどっぷり浸れる切ない曲・邦楽女性ボーカル編6選
銀座 / 古内東子
1人きりで訪ねた銀座の街で、かつて2人で楽しく過ごした思い出がよみがえり、泣きながら地下鉄に乗って銀座を後にしてしまう……というシチュエーションを歌った失恋の曲。思い出の場所から早く離れてしまいたいと歌う歌詞に、過去の失恋体験を思い出して胸が痛んでしまうという人も多いのでは。
https://s.awa.fm/track/621721a81b04347e8c89/
夏祭り / ジッタリン・ジン
Whiteberryのカヴァー曲が有名ですが、切ないイメージの強さなら原曲のこちら。淡々とメロディーを追って歌う単調なボーカルが、なんとはなしに物寂しい印象を与えてくれます。「お祭りが終わったら秋だな……」と、季節の終わりを感じさせる余韻が残る1曲です。
https://s.awa.fm/track/35637b0851da0376e238/
打上花火 / DAOKO×米津玄師
パッと光ってすぐに消えてしまう花火を見ながら、夏とともに終わってしまう恋を思う切なさを歌ったラブソング。夏の海辺で出会い恋をして花火の日に別れるという、まさに「ひと夏の恋」。歌の中でそうとは一言も語っていませんが、サビの歌詞とはかなげなメロディーラインだけで、それを想像させてくれます。
https://s.awa.fm/track/b7a6b6081bb29e868432/
帰りたくなったよ / いきものがかり
いきものがかりらしいイノセントなメロディーに、やさしくも悲しい歌詞が見事にハマった「切ないのに癒される曲」。挫折と強がりに疲れた主人公が、故郷や懐かしい家にようやく戻ろうと決意する歌詞には、大人になりきれない大人たちの誰もがきっと共感するはず。
https://s.awa.fm/track/96b3cc6e6be36b4f3644/
YOU / 浜崎あゆみ
詞と曲に恋と若さと切なさが凝縮された、浜崎あゆみ初期の珠玉のバラード。まだ10代だった浜崎あゆみ自身が書いたという歌詞は、まさに感性の塊のよう。「恋が始まって1年経った、その間にいろいろなことがあった」という内容なのですが、それを表現するために美しい言葉だけを集められるセンスの凄さを、ただただ感じます。
https://s.awa.fm/track/653eb5ac21d71a855f30/
三日月 / 絢香
遠距離恋愛がテーマというだけで「あ、これ切ない曲だ」と分かりますが、無駄なたとえや思わせぶりな表現が一切ないストレートな歌詞と、こみあげる感情を抑えるように歌い上げるメロディーが絶妙。この曲は「切ない曲」ではなく、あえて「切なすぎる曲」と言いたくなってしまいます。
https://s.awa.fm/track/462f65ffbae04c94a580/
雰囲気にどっぷり浸れる切ない曲・洋楽編5選
Cry Me a River / Justin Timberlake
ジャスティン・ティンバーレイクが、かつて交際していたブリトニー・スピアーズと破局を迎えたときの心境を歌った曲といわれています。「涙が川になるまで泣いてよ」という曲のタイトルに彼の悔しさがにじみ出ていますが、サビの歌詞の和訳は「涙が川になるまで泣いてよ、僕がそれだけ泣いたのと同じようにね」となります。もう、切ない以外の何と言えばよいのだろう、という感じですね……。
https://s.awa.fm/track/9d1787a0ef89be6d3499/
Photograph / Ed Sheeran
淡々とした静かなメロディーと美しい声が印象的な、おだやかな曲です。ラブソングのような体裁になっていますが、幼いころのエド・シーランの映像を使ったこの曲のMVからも分かるように、両親への心のこもったメッセージソングであるという説が濃厚。胸がキュンと切なくなるという感覚よりも、聴いているとついうっとりして涙もろくなってしまう感じの切なさですね。
https://s.awa.fm/track/43be00d6089fdc7cd040/
Arthur's Theme (Best That You Can Do) / Christopher Cross
邦題「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」として知られる、1981年の曲。映画「ミスター・アーサー」の主題歌として世界的にヒットしました。映画自体はコミカルな人情ものでしたが、劇中で主人公が恋に落ちる場面を象徴的に描いた曲です。メロディーがとにかく心地よくて切なく、今聴いてもまったく古さを感じません。
https://s.awa.fm/track/95fd4e21ef15ef38ed09/
Wait For Me / Daryl Hall And John Oates
こちらは1979年と、今から40年近く前の曲です。しかし今でもテレビ番組のBGMや劇中歌として使用されるなど、幅広く愛され続けている名曲。もう別れが近づいていることを分かっていながら「きっとやり直せる、だからもう少し待って」と呼び掛けている歌です。特に切なげなサビのコード進行は、日本のポップスにも少なからず影響を与えていると感じさせられます。
https://s.awa.fm/track/c642bb6d758f9116d265/
No One / Alicia Keys
とにかくシンプルに「私の愛はだれにも止められない」と繰り返し歌う曲。もう、愛が強すぎて切ない!胸がキュンキュンして切ない!という気持ちになってしまいますね。メロディーの美しさはもちろんですが、この曲のMVのキレイさにも驚かされます。ところで、この曲のように歌詞がラブラブなのに曲調は切ない……というパターン、なんとなく洋楽女性ボーカル曲には多いと思いませんか。