ここ数年ヒートアップしつつある、1980年代(80年代)の音楽ブーム。80年代に人気だったさまざまな音楽ジャンルでリバイバルヒットが生まれるだけでなく、80年代のテイストを感じさせる新しいアーティストも次々に登場しています。そこで今回は、AWAで聴ける「80年代邦楽のヒット曲」をご紹介します。お父さんやお母さんが若いころ夢中になっていた音楽が、こんなにカッコよかったなんて! と、新鮮に感じられる名曲ぞろい。同じ音楽の話題で、家族同士が盛り上がるかもしれませんね。
80年代邦楽ヒット曲コレクション・1980~1982年編6選
さよなら/Off Course
小田和正率いるOff Course初のビッグヒットナンバー。別れをテーマにしたバラードは数多かれど、「さよなら」の言葉をシンプルに何度も繰り返すサビのフレーズは斬新な驚きだったはず。ひたすら切ないメロディーラインも相まって、80年代の始まりの冬を象徴するセンセーショナルな1曲となりました。
https://s.awa.fm/track/d9a46ca2b610b46aa983/
長い夜/松山千春
今や大御所となった松山千春ですが、80年代当時はイケメンの若手シンガーとして活躍。その真摯で情熱的な魅力が、存分に凝縮された最大のヒット曲です。当時から北海道在住にこだわり、テレビなどへの出演は極力しませんでしたが、あまりにヒットしたためかこの曲からライブ映像が歌番組などで使用されるように。今もカラオケで人気が高く、古さを感じない1曲です。
https://s.awa.fm/track/6918b1f93d2fabb8d626/
街角トワイライト/シャネルズ
シャネルズから今はラッツ&スターに改名し、時々活動しているといえば思い浮かぶ方もいるかも。日本を代表する実力派ボーカリスト・鈴木雅之がフロントマンを務めた、R&Bコーラスユニットの大ヒット曲です。当時から懐かしめだった「ドゥーワップ」というジャンルを取り入れ、幅広い世代から支持を得たポップかつ渋い曲調で、今聴いても最高にクール!
https://s.awa.fm/track/95fd4e27ef17e238ed09/
守ってあげたい/松任谷由実
のちに「恋愛の教祖」と呼ばれる片鱗をすでに漂わせていたユーミンの、ただただ純粋で心温まるラブソング。当時アイドル女優として大人気だった薬師丸ひろ子が、学園を悪から救う超能力少女を演じた映画の主題歌でもありました。ミドルテンポで口ずさみやすいので、カラオケでも歌いやすい1曲です。
https://s.awa.fm/track/2c526c30135a5141be25/
セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子
女優・薬師丸ひろ子が1981年に歌手としてメガヒットを飛ばしたナンバー。当時17歳とは思えない歌唱力の高さに、「演技力も歌もすごい」と世間が驚いたとか。単なるアイドルソングの枠では括れない、高い表現力と声の美しさには、今初めて聴く人もきっと心打たれてしまうはず。
https://s.awa.fm/track/621720aa1d04307e8c89/
心の色/中村雅俊
当時から俳優としてだけでなく、歌手としても高い評価を得ていた中村雅俊の最大のヒット曲。最近は「朝ドラ」への出演で久々に歌を披露しましたが、包容力ある渋い歌声は今も変わらず、当時をよくご存じの方も安心したのでは?むしろ、当時とあまり変わらない今の若々しさへの驚きのほうが大きかったかもしれませんね。
https://s.awa.fm/track/43be00d20f9bdc7cd040/
80年代邦楽ヒット曲コレクション・1983~1985年編7選
悲しみがとまらない I CAN'T STOP THE LONELINESS/杏里
80年代を代表するオシャレな歌姫・杏里の切なくもカッコいい疾走感あふれるポップチューン。クールなメロディーラインに泣ける失恋の歌詞を乗せて歌う、そのミスマッチ感が余計にスタイリッシュでした。当時和製AORのジャンルでサウンドクリエイターとしてブレイクしていた角松敏生がプロデュースを務め、高感度な音楽ファンの支持をも集めた1曲です。
https://s.awa.fm/track/36a5450f2ac328d90874/
哀しくてジェラシー/チェッカーズ
80年代最大級のアイドルでありながら、実力派アーティスト集団でもあったチェッカーズ。フロントマンだった藤井フミヤの「カッコ可愛さ」に、誰もが夢中になりました。この曲では、当時すでに凄腕だったサックス担当の藤井尚之によるソロで始まる、イントロから彼らの魅力が爆発。キャッチーで親しみやすく、ちょっとほろ苦い青春ソングです。
https://s.awa.fm/track/a25d91602c4e683ed217/
ワインレッドの心/安全地帯
北海道発の実力派バンドとして評価を高めていた安全地帯が、彗星のようにメジャーシーンに登場するきっかけとなった曲。当時はまだデビュー2年目の新人バンドでしたが、とてもそうは思えない演奏の上手さに多くの音楽ファンが驚いたとか。ボーカル玉置浩二の艶っぽい歌声もこれまでになかった異彩を放ち、一躍話題のアーティストとなりました。
https://s.awa.fm/track/e7b5263a7fbbc726c858/
SWEET MEMORIES/松田聖子
80年代のアイドルといえば聖子ちゃん!という方も多いはず。それまでキュートな清純派だった松田聖子が「脱アイドル」か!?と思わせる新境地を開拓した、大人っぽいバラードです。初めは歌手名を明かさずにCMソングとして使用されたため「聖子ちゃんの声では?」と巷で話題になったという逸話もある1曲。
https://s.awa.fm/track/bd24eacc9098918f6d35/
ミ・アモーレ[Meu amor e...]/中森明菜
80年代のアイドルなら、やっぱり明菜ちゃん!と思う方も、かなりいるのでは?1985年に大ヒットしたこの曲は、中森明菜が初めて日本レコード大賞を受賞した記念すべき1曲。「歌唱力抜群のアイドル」から「実力派の歌い手」へと成長したことを、多くの人に印象づけました。ラテン系フュージョンの分野で人気を集めていた松岡直也による難しい楽曲を歌いこなす姿に、貫禄すら感じたファンも多かったはずです。
https://s.awa.fm/track/18827a3c613cf55b5364/
Romanticが止まらない/C-C-B
アイドルとアーティストの中間のような立ち位置で、歌と演奏だけでなく個性的なファッションでも人気を集めたC-C-Bの代表曲。人気TVドラマの主題歌に使用され、たちまちスマッシュヒットとなりました。ドラマーがボーカルも担当するという異色のバンド編成で、ビジュアルのインパクトも抜群でしたね。
https://s.awa.fm/track/beb226b942f1e3db2700/
恋におちて -Fall in love 2013-/小林明子
今でいう「不倫の恋」をテーマにしたTVドラマの主題歌となり、1985年を代表するヒット曲になりました。しかしその歌詞の内容は「会いたいけれど会えない」「つい電話しようとしてやめてしまう」など、現代の「ゲス不倫」と較べればかなり純愛に近く共感できる「片想い」にとどまるもの。この曲が今もラブバラードの金字塔と評される理由は、きっとすべての恋愛に通ずる要素を含んだ普遍性にあるのかもしれませんね。
https://s.awa.fm/track/229f9cedcf8106d85405/
80年代邦楽ヒット曲コレクション・1986~1989年編6選
バレンタイン・キッス/国生さゆりwithおニャン子クラブ
クリスマスソングや卒業ソングは山ほどあるのに、バレンタインデーをテーマにした曲はこの曲を含めて数えるほどしかありません。それくらい今でも強いインパクトを持ち、2月になれば誰もが必ず耳にする季節のスタンダードナンバーになっています。また、この曲を聴くと当時国生さゆりが在籍していた超人気アイドルグループ「おニャン子クラブ」を思い出すという方も多いかも。
https://s.awa.fm/track/f7ef21337cf4c127e057/
君は1000%/1986オメガトライブ
80年代を代表する音楽ジャンルであるAORやシティポップの流れをくむ、軽快でさわやかなサマーソング。この曲でデビューした1986オメガトライブですが、今も日本で音楽活動をするボーカルのカルロス・トシキは日系ブラジル人という国際派バンドでした。なんといってもサビの「君は1000%」という耳に残る歌詞のインパクトが強く、当時を知らなくてもこの部分だけは歌える!という若い世代も多いはず。
https://s.awa.fm/track/2c566a3210535b41be25/
SHOW ME/森川由加里
サビの印象的なフレーズは1度聴けばきっと覚えてしまう、キャッチーでノリの良いラテン調のナンバー。人気トレンディドラマの主題歌として大量にオンエアされ、一気にヒットチャートを席巻しました。森川由加里本人の気風の良いキャラクターも受け、1987年の秋から冬にかけては「この曲を聴かない日がなかった」と、いえそうなほどの大ヒット曲となりました。
https://s.awa.fm/track/704b27d443dd0e3c4450/
楽園のDoor/南野 陽子
今やベテラン女優の南野 陽子も、当時はホクロがトレードマークの人気アイドル。1987年にリリースされたこの曲は、彼女の主演映画の主題歌として大ヒットしました。当時を覚えているなら、この曲を聴けばセーラー服姿で銀幕狭しと大暴れする「スケバン刑事」の雄姿を思い出すという方も多いかも。稀代の清純派アイドルが、勇敢な高校生刑事を演じるという荒唐無稽な設定もインパクト大でした。
https://s.awa.fm/track/bd71be6a8fa196823e31/
SUMMER DREAM/TUBE
夏が似合うバンドとして人気を高めていたTUBEを、「夏うたの代名詞」としてさらに印象づけた記念碑的な1曲。サビの部分をひとたび耳にすれば、きっとビーチに行きたくてたまらなくなってしまうはず。この曲の冒頭で歌われている「渚のカセット」をイメージした夏うたのコンピレーションアルバムが後日発売されるなど、90年代にかけてのTUBE旋風を巻き起こすきっかけとなった曲です。
https://s.awa.fm/track/9b1bbef4200d8b188f84/
六本木純情派/荻野目 洋子
パワフルに歌って踊る姿がキュートだった荻野目 洋子の、アイドル時代の代表曲。最近では『ダンシング・ヒーロー』がバブルダンスでリバイバルヒットしましたが、この曲もキャッチーで耳馴染みのよい名曲です。中高年世代の方と一緒にカラオケに行く機会があるなら、この曲を覚えて歌えば「懐かしい!」と好評を博すかもしれません。
https://s.awa.fm/track/8bddad63048731d4dc23/
とんぼ/長渕 剛
フォーキーながら芯の強さを感じさせる曲調が長渕 剛らしい、80年代の終盤を象徴するようなヒットナンバーです。あふれそうな感情を抑えながら歌う冒頭部分と、やるせない心のやり場を求めるように高らかにシャウトするサビは、まさに「長渕節」の真骨頂。バブル景気に浮かれていた当時の世相に疑問を投じるような歌詞にも、文学さながらの深さとカッコよさがありますね。