泣きたい気分のとき、どんな音楽を聴いていますか？つらい気持ちに寄り添ってくれる曲を聴くという方もいれば、あえて泣きたい気持ちを増幅させるような、いっそう涙を誘う曲を聴くという方もいるでしょう。失恋や仕事、勉強などでの挫折など、人生には涙を流さずにはいられない場面が多々あります。あるいは結婚式や大きなお祝い事など、感動の涙があふれる場面もあるでしょう。そこで今回は、聴くと思わず泣けてくるような涙の名曲をご紹介します。心に沁みるおすすめの音楽を集めていますので、ぜひ聴いてみてください。
涙の名曲・女性ボーカル編
明日への手紙 / 手嶌 葵
万人を癒す歌声をもった歌手、手嶌葵。彼女の歌には、1人ひとりの心に寄り添いつつも大きな力で包み込む、包容力が感じられます。この「明日への手紙」もそうした魅力があふれている曲。テレビドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の主題歌としても話題になりました。未来の自分へ送る手紙のような歌詞の1つひとつが、人生を支えるあたたかいメッセージになっています。夢に向かって孤独な努力を続けている人や人間関係に悩んでいる人にぜひ聴いてほしい、泣ける曲です。
https://s.awa.fm/track/f9c7e0e20dbdb5b17556/
花束を君に / 宇多田ヒカル
15歳でトップアーティストの仲間入りを果たして以来、20年以上の音楽活動を続けてきたシンガーソングライター、宇多田ヒカル。2019年発売のシングル「Face My Fears」は、全米Billboardで自身初のトップ100入りを記録するなど、国内外で高く評価されています。この「花束を君に」は亡くなった大切な女性に花を手向ける気持ちを表現したもの。NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌としても知られています。やわらかいメロディとは裏腹に、歌詞がとても切ないこの曲。「涙色の花束」という言葉が美しく哀しく響きます。
https://s.awa.fm/track/1d08004ccbaff00b5b07/
手紙 ~拝啓 十五の君へ~ / アンジェラ・アキ
10代、20代の人におすすめしたいのがアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」です。誰にも話せなくて、未来の自分にでも頼るしかない。なにを信じて進んだらいいかわからなくて、途方に暮れてしまう。そんな気持ちをそっとすくいとって、一筋の光を差してくれるようなこの曲。不安で泣きたい気持ちが、いつのまにか少しだけ楽になるはずです。きっとこの曲で歌われる「負けないで 泣かないで」は、「強くあれ」という意味ではないのでしょう。弱さや悲しみは存在するけれど、それでもあなたは生きていける。だから自分を信じて生きていてほしいというメッセージに思えるのです。
https://s.awa.fm/track/3028d03921bf86719060/
クジラの歌 / 熊木杏里
2002年にシングル「窓絵」でデビューした歌手、熊木杏里。風が通り抜けるような優しい歌声と、物語を感じさせる歌詞の曲が多いのが特徴です。NHK朝の連続テレビ小説挿入歌や映画主題歌、CMソングなど幅広く手がけています。この「クジラの歌」は、わけもなく涙がでる、そんな夜におすすめしたい曲。日々うまくやっているつもりでも、心は知らず知らずのうちに疲れをためてしまうもの。仕事や家事、人間関係など、悩みごとはひとまず置いておいて自分を労わるひとときに聴いてみてください。
https://s.awa.fm/track/9602e35ab4c199104a53/
涙そうそう / 夏川 りみ
泣ける曲といえば、夏川りみの「涙そうそう」が有名です。今はいない大切な人を想って眠れない夜や孤独にさいなまれる日におすすめのこの曲、ぜひ静かな場所でじっくり聴いてみてください。沖縄県出身の夏川りみは、広い青空を思わせるような伸びやかで艶のある歌声と、豊かな表現力が魅力の歌手。老若男女問わず、幅広い層に愛されています。
https://s.awa.fm/track/c540ad93d9b42e31c975/
振り子 / Uru
2013年にYouTube上で歌唱動画を公開しはじめた歌手、Uru。2016年に「星の中の君」でメジャーデビューを果たしました。以後、Canon「ピクサス」CMソングやドラマ『中学生日記』の主題歌など、幅広く音楽を手がけています。おすすめする「振り子」は2020年公開の映画『罪の声』の主題歌として書き下ろしたもの。苦しい現実からの解放と愛をテーマにしているように感じられますが、きっと聴く人1人ひとりがちがった聴き方をすることでしょう。サビに向かって徐々に感情が満ちていくようなメロディが、心に溜まった澱を洗い流してくれそうです。
https://s.awa.fm/track/1885783f6438f75b5364/
蝶々結び / Aimer
2011年に「六等星の夜」でメジャーデビューした歌手、Aimer。独特の甘いハスキーボイスが特徴的です。2017年には初の日本武道館ワンマンライブを成功させ、着実にファン層を広げています。この「蝶々結び」は人気ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎が楽曲提供、プロデュースしたもの。人と人との出会いをリボンの蝶々結びにたとえる歌詞は、抽象的ながら広く人の心に響く内容になっています。繊細で奥深い歌詞を描く野田洋次郎と唯一無二の歌声をもつAimerとで生み出された名曲です。
https://s.awa.fm/track/8bdfac67008831d4dc23/
孤独の向こう / 平原綾香
迷いや不安、悲しみ、そして希望。人間の心が描く複雑な空模様を優しく映し出すのが、平原綾香の「孤独の向こう」です。彼女の歌声は深い呼吸から生まれる厚みをもったもの。ただ聴くだけでも頭を心に近づけていけるような落ち着きを覚えますが、この曲はぜひ歌詞もじっくり聴いてみてください。「だから私は揺れることない 道を歩いてく」という最後のフレーズに、人生へのヒントが詰まっています。
https://s.awa.fm/track/c641ba6d798e9016d265/
涙の名曲・男性ボーカル編
かけら~総べての想いたちへ~ / NICO Touches the Walls
「NICO Touches the Walls」は2004年に結成された日本の4人組ロックバンドです。全国各地でツアーを開催し、フェスに出演するなど日本のロック界を盛り上げてきました。「かけら~総べての想いたちへ~」は、失恋した男性の心情を思わせるようなような切ない歌詞とメロディが印象に残る曲。想いを言葉にできないもどかしさもひしひしと伝わってきます。タイトルの「かけら」とは、なんのかけらなのか。歌詞の意味を考えながら聴くのもおすすめです。
https://s.awa.fm/track/b3f1fda4e73622099498/
生きてることが辛いなら / 森山直太朗
「さくら（独唱）」などで老若男女問わず広く知られる国民的なミュージシャン、森山直太朗。2020年のNHK連続テレビ小説『エール』に出演するなど、音楽家のみならず俳優としても活躍しています。この「生きてることが辛いなら」は、人生を歩んでいく中でなにかしらの壁に直面する私たちを、優しく包み込んでくれる歌。一見突き放すような歌詞にみえて、実は生きることを肯定して、応援してくれる内容が詰まっています。強がってしまって普段は泣けない方も、これはきっと泣ける曲です。
https://s.awa.fm/track/62fa456ed64e2ac74862/
はじまりの歌 / 平井 大
東京出身ですが、どことなく洋楽歌手の雰囲気ももつ独特の優しい歌声のシンガーソングライター、平井大。2011年からイベントやフェスに多数出演して注目され、2013年にミニアルバム『Dream』でメジャーデビューしました。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」など人気フェスにも積極的に出演しており、夏に欠かせないアーティストとして知られています。おすすめする「はじまりの歌」は、株式会社ジモティーのCMソングにもなった曲。大自然を前に立っているかのようなスケール感のあるメロディと、シンプルで前向きな歌詞が魅力的です。
https://s.awa.fm/track/704b27d744da013c4450/
ノンフィクション / 平井 堅
2020年にデビュー25周年を迎えたミュージシャン、平井堅。歌謡曲だけでなくポップ、ロック、R＆B、ヒップホップなど多様なジャンルで曲をつくり、多くのヒット曲を生み出しています。「ノンフィクション」はTBS系ドラマ『小さな巨人』の主題歌にも起用された曲。また2017年の第68回NHK紅白歌合戦にもこの曲で出演し、事故で片足を失ったプロダンサーとの共演で話題をよびました。生きることを問うこの曲に、多くの人が考えさせられたことでしょう。泣ける曲という前に、涙の意味を考えてしまう曲。ぜひお聴きください。
https://s.awa.fm/track/5a80ac925289a4c8f114/
遥か / GReeeeN
2007年に結成された4人組音楽グループ、「GReeeeN」。2020年のNHK連続テレビ小説『エール』では「星影のエール」という主題歌を手がけるなど、デビューから絶えず精力的に活動しています。この「遥か」は、2009年に発売されたシングル曲。支えてくれた家族と離れて夢に向かって歩き出す、若者の姿が描かれています。希望を胸に進もうとする人にだって、ときには心をゆるめて泣ける曲や時間が必要です。GReeeeNの曲ならば、その手助けをしてくれるのではないでしょうか。
https://s.awa.fm/track/653eb4ac25d018855f30/
STAY / コブクロ
泣ける曲といえば小渕健太郎と黒田俊介の「コブクロ」、という方も多いでしょう。ストリートライブ活動を通じて出会い、1998年にデュエットを結成した彼らは、恋愛や友情、家族の愛情や夢など幅広いテーマで「人間」を照らし出して起案した。この「STAY」は前半と中盤以降とで印象の変わる曲。最初は幸せな恋愛ソングかと思いますが、途中から「もう二度と会えないはずのあなたが 僕の名前を呼んでる」と切ない歌詞に変わっていきます。聴こえるはずのない声が聴こえる、そんな懐かしくも哀しい気持ちをともに味わってしまう、ドラマチックな涙の名曲です。
https://s.awa.fm/track/a2599b652e4f6f3ed217/
奏(かなで) / スキマスイッチ
大橋卓弥と常田真太郎による音楽ユニット、「スキマスイッチ」。1999年に結成して以来、そのエモーショナルな歌詞とキャッチーなメロディで多くのファンから支持されてきました。「奏(かなで)」はJUJUなど他のアーティストにもカバーされている名曲。自分から離れていってしまう大切な人を見送る、切ない歌詞が心に残ります。人は変わっていくものだけれど、それをそばで見られないのが哀しい、そんなもどかしさと寂しさの伝わってくる曲です。恋人関係にも、親子関係にもいえそうなこの切なさを、ぜひ目を閉じて味わってみてください。
https://s.awa.fm/track/c642b363798b9b16d265/
夜永唄 / 神はサイコロを振らない
「神はサイコロを振らない」は、若者層を中心に今注目が高まっている日本の4人組ロックバンド。リーダーでボーカルの柳田周作が全曲の作詞・作曲を手がけています。2015年に結成し、2020年にメジャーデビューした彼らですが、すでにアニメのエンディングテーマや映画主題歌を手がけるなど、精力的に活動中です。この「夜永唄」は失恋の痛みを表現しているロックバラード。歌詞は身も心も溺れるような恋を感じさせ、そこに感情がうねるようなメロディがあわさって、切なさがいっそう増す曲です。
