ボカロとは「歌声」を音にして音楽を作れるツール、またはそのツールによって作られた曲のことです。かつてはニコニコ動画など一部だけのカルチャーでしたが、今や一つの音楽ジャンルとして注目されています。ボカロは音楽ソフトで作られるため、曲によっては人間が再現しにくいキーや複雑なメロディが存在します。そのため、「好きだから」という気持ちだけでは歌うのが難しい曲もあるので気を付けてください。この記事では、そんなボカロの中でも歌いやすいおすすめの曲を男女別に紹介します。
【女性におすすめ！】キーが高いボカロ曲
初音ミクの消失(feat.石川綾子) / cosMo@暴走P
まずおすすめしたいのが、cosMo@暴走Pによる「初音ミクの消失」です。この曲はキーが高い上に、ボーカロイドならではの息継ぎなしで繰り出される超高速な言葉の羅列が非常に特徴的。カラオケで歌う際は、歌詞を完璧に覚えてから挑まないと、口が追いつきません。だからこそ、すべてを歌いきれたときの感動はひとしおです。
https://s.awa.fm/track/18827a39673af75b5364/
Tell Your World / livetune feat. 初音ミク
「Tell Your World」はボーカロイドの中でも非常に知名度の高い曲です。Google ChromeのCMソングとして起用され、初音ミクを世に知らしめるきっかけになりました。キーが高すぎる、ということはありませんが、アップダウンが激しいので上級者向けです。歌い手として動画をアップする際は、専用のソフトを使って、ボーカルをいわゆる「ケロケロボイス」に加工するのがおすすめです。
https://s.awa.fm/track/9d138da1ee8eb46d3499/
ハロ/ハワユ (feat. 初音ミク&メグッポイド) / ナノウ
「ハロ/ハワユ」はボーカロイド初期からファンの間で根強い人気を誇る曲です。聴いただけでは、雰囲気や世界観からそこまで「高い」という印象を持たないのがこの曲。歌ってみると意外と高い上に、キーを安定させるのが難しいので気を付けてください。ただ、感傷的な歌なので、テクニックよりも気持ちを乗せて歌い切るのが大事です。
https://s.awa.fm/track/bd24efcb9d989c8f6d35/
すろぉもぉしょん / ピノキオピー
社会を斬新な切り口で軽妙に皮肉ったシュールな世界観が人気のピノキオピー。「すろぉもぉしょん」は、そんなピノキオピーの中でも人気・知名度ともに上位に位置する曲です。この曲はキーが高いのはもちろんなのですが、息継ぎのタイミングが難しい曲。さらにアップダウンも激しく、歌いこなすには相当練習するしかありません。ただ、軽快なリズムと面白みのある歌詞なので、楽しく歌えます。
https://s.awa.fm/track/2e14df0c3d48f0474518/
エイリアンエイリアン / ナユタン星人
ボーカロイドで本格的なEDMが楽しめる「エイリアンエイリアン」。作曲したナユタン星人の曲はどれも3分程度と短く歌いやすいことから、歌い手にも人気があります。ただ、「エイリアンエイリアン」は終始キーが高く、歌いこなすには相当なテクニックが必要です。初心者は高音をファルセットでごまかしながら、勢いで乗り切るのがおすすめ。
https://s.awa.fm/track/db9b7694363dcc73f542/
太陽系デスコ / ナユタン星人
同じくナユタン星人の「太陽系デスコ」も、キーが高い曲として挙げられることが多いです。こちらは「エイリアンエイリアン」と打って変わって、ボーカロイドらしい焦燥感のあるオルタナティブロックソング。ただし、キーの高さは健在です。「エイリアンエイリアン」も「太陽系デスコ」も、どちらか一つでも歌いこなせられれば一流の歌い手といえるでしょう。
https://s.awa.fm/track/32771b48816983d26748/
だんだん高くなる / 40mP
「だんだん高くなる」はその名のとおり、音階がだんだんと高くなったり低くなったりしていく不思議な曲。実験的ではありますが、まったく不自然ではないどころか非常に聴きやすいポップな曲です。この曲は、ピッチコントロールをトレーニングする曲として非常に効果的。繰り返し何度も練習すれば、安定して高い声・低い声が出るようになります。
https://s.awa.fm/track/3028d33827bb8c719060/
失敗作少女 / かいりきベア
中毒性のあるギターリフと目まぐるしい曲展開が若者から絶大な人気を集めている「かいりきベア」。「失敗作少女」は、そんな「かいりきベア」の代表作とされる曲です。たしかにキーは高いですが、原曲キーでカバーしている歌い手がちらほら存在するのも事実。まずはキーを落として曲全体の流れを掴み、慣れてきたら原曲キーで歌ってみましょう。
https://s.awa.fm/track/96b3cc6e69e36d4f3644/
骸骨楽団とリリア / トーマ
退廃的でメランコリックなボーカロイド作品が人気のトーマ。「骸骨楽団とリリア」もそんなトーマの魅力が詰まった曲ですが、全体の雰囲気や曲調はポップです。ただし、キーは非常に高いので気をつけてください。初音ミクの歌声で聴くとさらりと歌いこなしているような印象を受けますが、出だしからハイトーンです。さらにテンポが速いので、超上級者向けの曲といえます。
https://s.awa.fm/track/98739f447631c5805b51/
十面相 / YM
ボーカロイド文化の初期に、リスナーから高い人気を誇っていたのがYMです。中でも「十面相」は非常に高い評価を得ています。この曲の注意点は、徐々に加速していく曲調。出だしはゆったりですがだんだんと速くなっていくため、気を抜くと置いていかれます。全体的なキーは今までの曲に比べると高くないので、練習曲として歌ってみるのも悪くありません。
https://s.awa.fm/track/43be00d20f9dd77cd040/
【男性でも歌いやすい！】おすすめボカロ曲
千本桜 / 黒うさP
基本的に、ボーカロイドは女性キーに合わされています。つまり、男性はいわゆる「オク下（1オクターブ下）」の曲で歌えば、ある程度どんな曲でも難なく歌いこなせるでしょう。オクターブを下げなくても歌える曲としておすすめなのが、「千本桜」です。女性からすると非常にキーが高いですが、男性は音域の広い方なら特にこれといった注意点はありません。
https://s.awa.fm/track/0d41e99867a206691d13/
カゲロウデイズ / じん(自然の敵P)
奥深い世界観が話題となり、アニメ化など積極的にメディアミックスされた「カゲロウデイズ」。こちらも女性はハイトーンに苦しむ方もいるでしょうが、男性は原曲キーで歌いこなす歌い手もいます。サビの部分が複雑なコード進行で、なおかつ一気に高くなるので気をつけましょう。ぜひアニメ版の名シーンを思い出しながら、楽しく歌ってくださいね。
https://s.awa.fm/track/60dd8d7d1eee38f51229/
ワールズエンド・ダンスホール(ROCKETMAN remix) / wowaka(現実逃避P)
ボーカロイドのプロデューサーでもありながら、ロックバンド・ヒトリエのフロントマンとして不動の人気を誇っていたwowaka(現実逃避P)。2019年に31歳の若さでこの世を去ることになってしまった彼が、その名を一躍世に知らしめたのが「ワールズエンド・ダンスホール」です。キーはそこまで高くありませんが、サビの部分がとにかく超高速。置いていかれないように気をつけてください。
https://s.awa.fm/track/9be91f26a0d9853e8382/
ハッピーシンセサイザ / EasyPop(BETTI)
EasyPop(BETTI)は、テクノポップ調の明るい音楽が多くの人を惹き付けるボーカロイドプロデューサーです。「ハッピーシンセサイザ」は、彼の代名詞的な一曲。小気味よいミドルテンポの曲なので、歌い手初心者やカラオケが苦手な方におすすめです。終始楽しい雰囲気の曲なので、テクニックよりもノリや勢いを大事にしてください。
https://s.awa.fm/track/d9a46fafba11b66aa983/
クワガタにチョップしたらタイムスリップした / 家の裏でマンボウが死んでるP
家の裏でマンボウが死んでるPは、ユニークな歌詞が特徴的なボーカロイドプロデューサー。「クワガタにチョップしたらタイムスリップした」は、脈絡のないストーリーと美しいメロディがボーカロイドファンをとりこにしました。この曲も、男性にとってはそこまで高くありません。不思議な世界観の歌詞に注目しながら歌ってください。
https://s.awa.fm/track/7f1bb3a90206d7f7de96/
ドーナツホール / ハチ
ハチは、今やJ-POPの最前線をひた走るヒットメーカー、米津玄師の別名です。「ドーナツホール」は、米津玄師サウンドの片鱗が見えるハチの人気曲。米津玄師の曲よりもスピード感はありますが、カラオケなどで歌い慣れている方にとっては馴染みやすいでしょう。曲自体は3分25秒と短めですが、非常に多くの言葉が詰め込まれています。ナチュラルに言葉が出てくるよう、あらかじめ歌詞を暗記しておくのがおすすめ。
https://s.awa.fm/track/c16acc8dd860dfd4f888/
マトリョシカ / ハチ
「ドーナツホール」と人気を二分するハチの名曲と言えば、マトリョシカです。こちらも曲調は「ドーナツホール」と同じく、疾走感がありつつも複雑に入り組んだメロディが特徴的なオルタナティブロックソング。テンポが速い上にアップダウンが激しい曲です。言葉を一つひとつしっかり拾うのではなく、口の筋肉を鍛えてなめらかな発声で歌いこなしましょう。
https://s.awa.fm/track/ca5a4ce014d2b57eb259/
モザイクロール / DECO*27
DECO27は、ボーカロイドのみならずJ-POPや日本のアイドルの楽曲も手掛ける音楽プロデューサー。「モザイクロール」は、DECO27の特徴であるエレクトロニカとロックサウンドが見事に融合した曲です。サウンドは激しめですが歌メロ自体はゆっくりなので、ボカロ初心者でもそこまで苦労することはありません。確実に歌えるよう、何度もていねいに練習してくださいね。
https://s.awa.fm/track/cdaf4316f4b4fd9a1f91/
ゆるふわ樹海ガール / 石風呂
石風呂は、さわやかなメロディと若者の心情を切り取ったような歌詞が高く評価される音楽クリエイターです。代表曲の「ゆるふわ樹海ガール」は、メッセージ性の強いシニカルなロックナンバー。それほどキーが高くないので、声が低めな男性にもおすすめです。最後の「せーのっ！」は力強く決めましょう。
https://s.awa.fm/track/bd73ba6c84ad94823e31/
ロストワンの号哭 / Neru
Neruは現代的な邦ロックにも通ずる、どこか攻撃的で独特の浮遊感を持った曲を作るクリエイターです。「ロストワンの号哭」は、そんなNeruの武器がぎゅっと込められた一曲。こちらは女性の歌い手から「キーの高い曲」としてよく名前が挙がる曲です。しかし、男性は原曲キーで歌う方もいます。サビの部分は高音が続くので、ピッチが安定するように喉を鍛えるのがおすすめですよ。
