ジャズはマニアックな音楽ジャンルだと思い込んで、なんとなく敬遠していませんか?現代のロックやソウルミュージックにも大きく影響を与えたジャズの名曲たちには、理屈はさておいて聴き込みたくなる魅力が詰まっています。まずは国内アーティストのカヴァーなどでも知られるスタンダードから聴き、本来の良さを味わってみませんか?そこで今回は、AWAで聴ける曲のなかから「ジャズの名曲」ばかりを集めてみました。
ジャズ入門にも最適なジャズ名曲選・ボーカルあり編9選
What A Wonderful WorldLouis Armstrong
邦題『この素晴らしき世界』としても良く知られている、サッチモことLouis Armstrongの代表的楽曲。日本でもCMなどによく使われ、ジャズ好きな方でなくても1度は耳にしているかもしれません。ちなみにあの人気バンド「Suchmos」ですがこのバンド名は、Louis Armstrongの愛称・サッチモから取ったものであることが有名。
https://s.awa.fm/track/9f9fafd2093b8b6d0927/
L-O-V-ENat King Cole
ジャズの名曲と言えば「キング」ことNat King Coleのこの曲も外せません。彼の魅力はなんといっても低音の美声。この曲はNat King Coleが亡くなる直前にレコーディングされたというエピソードが残っており、彼の大ファンだった美空ひばりはその後追悼の意味を込めてNat King Coleのカヴァーアルバムを発表し、その中でこの曲もカヴァーしています。
https://s.awa.fm/track/decc9464b08c37faef02/
My Favorite ThingsJohn Coltrane
こちらはミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌で、邦題では『わたしのお気に入り』として良く知られています。ひたすら自分が気に入っているものを次々と挙げ、最後に「気に入っているもののことを考えれば、嫌なことなんて吹っ飛んじゃうよ」と締めくくっている歌詞はシンプルながら、処世術を教えてくれているような深さもあります。最近ではJUJUや平原綾香のカヴァー曲がよく知られていますね。
https://s.awa.fm/track/704f22d343da053c4450/
Smoke Gets In Your EyesThe Platters
『煙が目にしみる』という邦題がとてもよく知られている、こちらも不朽のスタンダード・ナンバー。世界中で多くのアーティストにカヴァーされていますが、日本ではThe Plattersのカヴァーが得意だったザ・キングトーンズというコーラスグループのカヴァー版が有名ですね。歌詞は失恋ソング的な内容ですが、なぜか女性目線のように聴こえるセンチメンタルさが漂っています。
https://s.awa.fm/track/b20dee9098bd0c335652/
A Lover's ConcertoSarah Vaughan
CMなどで今もとてもよく使われる曲で、原曲はクラシックの名曲であるバッハの『メヌエット』。男性が歌っているのかと思った方も多いでしょうが、とても特徴的な声質を持ったSarah Vaughanという女性ボーカリストが歌っています。歌詞もとても可愛らしいラブソングで、すばらしい歌唱力を持つ女優の薬師丸ひろ子がカヴァーしたことでもよく知られている1曲。
https://s.awa.fm/track/b8e3ed864fdebc844567/
My Funny ValentineChet Baker
トランペット奏者として知られるChet Bakerですが、ボーカルの魅力も堪能できる1曲。ボーカルが入ったバージョンとインストバージョンの両方が同じくらい有名という、稀有な曲でもあります。Chet Baker本人は実に波乱万丈な人生を歩んだミュージシャンだったのですが、そのスマートでクールな佇まいに憧れるジャズマンは、没後30年を超えた今でもいまだに数多くいるのだとか。
https://s.awa.fm/track/cccf4a1d51d597660c33/
Over The RainbowJudy Garland
あまりにも有名なミュージカル『オズの魔法使い』の劇中歌で、ドロシー役に扮したJudy Garlandが最初に歌った曲です。日本・海外ともに多くのアーティストにカヴァーされ、今もさまざまなシーンで歌われるスタンダードナンバーになっています。戦争など不安をあおる出来事が世界中で起こった時代に希望を与えた曲と言われ、今なお愛されている理由がわかりますね。
https://s.awa.fm/track/9f9fafd405338d6d0927/
Fly Me To The MoonDoris Day
この曲もジャズ好きでなくてもきっと聴いたことがある人の多い1曲。元々はフランク・シナトラが歌ったバージョンがもっとも有名ですが、なぜか女性ボーカルで聴きたくなります。そこでDoris Dayのバージョンを選びましたが、おそらくこの曲がアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のED曲としておなじみだからかもしれません。独特の浮遊感あるメロディーラインなど、女性の歌声にもやっぱりハマりますね。
https://s.awa.fm/track/59cec36ebeddee781455/
Take The "A" TrainDuke Ellington
Duke Ellington Orchestraのバンドテーマ曲であり、吹奏楽の経験があるなら必ずと言ってよいほど親しんだかもしれない1曲。「A列車」とは、ニューヨークのブルックリン地区やハーレムなど下町を走る地下鉄を指しており、まさにジャズのルーツを感じさせるロケーションを通っているんですね。
https://s.awa.fm/track/98739d487838ce805b51
ジャズ入門にも最適なジャズ名曲選・インストゥルメンタル編3選
SpainChick Corea
こちらもとにかくカヴァー曲が多いジャズのスタンダード中のスタンダード。最近ではChick Corea自身が「カヴァーしやすいように」と演奏ガイド用の動画と音源・楽譜を提供したことで話題になりました。どんな楽器で演奏してもなぜかカッコよくなる!と豪語する人もいて、ちょっと面白い「歌とベース」や「オーケストラ」などの珍しいバージョンも見つかります。
https://s.awa.fm/track/5fe29af71538f9bc7361/
A Love SupremeJohn Coltrane
邦題『至上の愛』として知られる、サックス奏者John Coltraneの代表曲。変拍子などを多用し、テクニックや表現力なども含め、サックスプレイヤーとしてこれ以上の演奏はないというほどの名曲と言われています。この曲以降、フリージャズというジャンルが普及していったとも言われ、ジャズサックスのジャンルでさまざまなエポックメイキングを果たした曲と言えるでしょう。
https://s.awa.fm/track/43bc07d60b91d27cd040/
Moonlight SerenadeGlenn Miller Orchestra
Glenn Miller Orchestraのバンドテーマ曲としてあまりに有名な1曲。のちに歌詞が書かれて多くの歌手に歌われていますが、やはり原点はビッグ・バンドによる演奏でしょう。上野樹里主演の映画『スウィング・ガールズ』でも印象的に使われており、映画を観てこの曲やジャズに興味を持ったという世代の人もかなり多いのでは?