少し前はフォークといえば昭和の古いジャンルでしたが、最近はアコースティックサウンドが身上のアーティストがどんどん増えて、フォークは21世紀の音楽ジャンルとして再び確立されつつあります。そこで今回は、1970~1980年代ころにヒットした、カラオケ向きの懐かしいフォークソングをAWAで聴ける曲の中から集めてみました。21世紀のフォークが好きな若い世代の方も、フォーク全盛期の名曲を初めて聴くと新しさを感じるかも。さっそく覚えてカラオケで歌えば、お父さん・お母さん世代にも感心されそうですね。
カラオケで歌ってみたいフォークソング・男性ボーカル編9選
雨やどり / さだまさし
さだまさしの代表曲の1つで、1977年の楽曲にあたります。ある女性が雨に降られ屋根の下に隠れたらそこで出会った彼に一目ぼれ、しかも実はその瞬間から両想い!という、現代ならライトノベルでしか許されないようなコミカルな歌詞が印象的です。カラオケでもこの小説のような歌詞を読みあげるように、ユーモラスに歌うのがポイントですね。
https://s.awa.fm/track/60df887411e438f51229/
学生街の喫茶店 / ガロ
学生闘争が盛んだった1970年代序盤を過ぎ、数年たった頃の静かな学生街の様子を描いた、フォーク全盛期当時を象徴するナンバー。楽曲の少しスノッブな雰囲気や、従来のフォークソングになかった複雑なコード進行などがニューミュージックへの移行期も感じさせる1曲です。キーの高低差がかなり大きい曲なので、音域の広さが自慢の方がカラオケで挑戦するのには最適かも。
https://s.awa.fm/track/fd122e4d988466632868/
思えば遠くへ来たもんだ / 海援隊
ご存じ武田鉄矢率いる3人組フォークユニット・海援隊の初期の名曲。ペーソスあふれる詞の世界と、武田鉄矢のボーカルのさすがの表現力にほろりとさせられる1曲です。キーの高低差が少なく歌いやすいですし、知名度もほどほどなので、カラオケでは「隠し玉」的なレパートリーとして加えておきたい曲ですね。
https://s.awa.fm/track/ca5b44e119dab07eb259/
遠くで汽笛を聞きながら / アリス
伝説の3人組フォークユニット・アリスの代表曲の1つ。谷村新司と堀内孝雄の2人がボーカルをとれるスタイルが当時は異色でしたが、この曲は堀内孝雄が楽曲制作とメインボーカルを務めています。静かなバラードで長音も多いためカラオケの難易度はちょっと高めですが、うまく歌えた時のカッコよさは格別でしょう。
https://s.awa.fm/track/99f907d78e642a099e06/
ジェラシー (Remastered 2018) / 井上陽水
井上陽水の1981年の楽曲ですが、今聴いてもまったく古く感じないことに驚きます。カラオケでフォークソングを歌ってみたいけれど、従来のカントリー色が強いフォーク曲よりドラマチックな歌に挑戦したいという方におすすめ。歌い出しと締めはかなり難しいので、原曲を聴いて練習すると良いかも。
https://s.awa.fm/track/52dd9723fd0900604c34/
俺たちの旅 / 中村雅俊
1975年に放映された同名の青春ドラマの主題歌として、主演する中村雅俊が歌った曲。ドラマの人気とともに大ヒットし、当時としては驚異的な100万枚のミリオンセラーとなりました。覚えやすく易しいメロディーなので、歌い慣れている方なら数回練習すればカラオケに挑戦できるかも。
https://s.awa.fm/track/c41e7736a526f3747736/
なごり雪(1977風リサイタル渋谷公会堂) / 風
イルカの大ヒット曲として知られていますが、こちらは楽曲制作者である伊勢正三が自身のグループ「風」でセルフカヴァーした1曲。女性ボーカルのカラオケ曲としておなじみですが、もともとは男性目線の歌詞なので男性が歌ってもハマります。
https://s.awa.fm/track/5154cbd7c18720e94010/
春雨 / 村下 孝蔵
多くのヒット曲を生み出した村下孝蔵ですが、なかでも「隠れた名曲」として熱心なファンの評価がとても高い1曲。複雑さはなく覚えやすいメロディーながら、叙情あふれる曲調は1980年代のフォークソング全般に当てはまる中性的なイメージを踏襲しています。サビに向かって曲が盛り上がると同時にキーも上がるので、変化球的に低音ボイスの女性が歌ってもカッコよく決まるかも。
https://s.awa.fm/track/09d396fc2e13d6d07b76/
青葉城恋唄 / さとう宗幸
宮城県仙台市でラジオパーソナリティをしていたさとう宗幸が、番組内で仙台の街を象徴する楽曲を作ることになり、詞を公募の上自身が作曲し全国区でヒットした曲です。今では仙台の街を「杜の都」と呼ぶことが一般化していますが、元々はこの曲の歌詞がきっかけで広まったそうです。カラオケでも、原曲のように美しい声で歌えるとかなりカッコいいので、声質に自身がある方は1度チャレンジしてみては?
https://s.awa.fm/track/8f7e3912a2f8f16ce572/
カラオケで歌ってみたいフォークソング・女性ボーカル編6選
恋人もいないのに / シモンズ
シモンズは、現代でたとえるとKiroroや花*花のような女性2人組ユニット。1970年代前半に活躍した、「関西フォーク」を代表するグループの1つです。メンバーの1人だった田中ユミは今も音楽活動を続けており、その美声と美貌は健在。この曲は2人のハーモニーが絶で、コーラスワークが特に秀逸です。もしカラオケで女性2人そろって歌えるなら、この美しいハモりにチャレンジしては?
https://s.awa.fm/track/ee5bd31508fc380e4f71/
花嫁 / はしだのりひことクライマックス
「花嫁は夜汽車に乗って~」という冒頭のフレーズは、若い方でも耳にしたことがあるのでは? それぐらい多くの人によく知られ、歌われているフォークの名曲です。女性ボーカル曲ですが曲全体のキーがかなり低めなので、高い声が出にくい方でもカラオケで歌いやすいところはうれしいですね。
https://s.awa.fm/track/99fb02d18e6f28099e06/
空よ / トワ・エ・モワ
この曲は今では合唱曲としておなじみなので、聴き覚えがある人も多いでしょう。歌い出しの音程が「F(ファ)」から始まる曲は、この曲以外にあまりないといわれています。とはいっても、カラオケで歌うにはキーも高すぎずむずかしくはないはず。女性1人で歌ってもよいのですが、もともとは男女のデュエット曲なので2人でハモっても楽しそうです。
https://s.awa.fm/track/59ccc562b3deef781455/
少女 / 五輪 真弓
1973年に発売された、五輪真弓のデビュー曲です。厳密に言うとジャンルはフォークというより、当時は荒井由実などとともに「ブルジョワ系」と揶揄的に呼ばれることもあったニューミュージックに括られます。哲学的な歌詞と、キャロル・キングなどの影響が感じられる渋い曲調で今聴いてもミステリアスなカッコよさがありますね。低音自慢の女性に、カラオケでぜひしっとり歌ってほしい1曲です。
https://s.awa.fm/track/ff4a50d1c7760c9ec994/
どうぞこのまま / 丸山圭子
丸山圭子も、フォークというよりはニューミュージックのジャンルに括られるアーティストです。この曲は1976年に発表されて異例のロングヒットとなり、丸山圭子の代表曲となりました。椎名林檎が最も敬愛するアーティストの1人としても知られ、彼女がこの曲を歌ったライブ音源が今も残っているそう。カラオケでは、あえて椎名林檎風に歌ってみるのも面白いかもしれませんね。
https://s.awa.fm/track/9b1bb8fc220e8b188f84/
私は泣いています / リリィ
ちょっとセクシーなハスキーボイスという、フォークシンガーらしからぬキャラクターで人気を博した、りりィ最大のヒット曲。どことなく夜の匂いのする昭和歌謡のイメージもあり、この曲のヒットの後に女優としても活躍するりりィの表現力の高さが光る1曲です。カラオケで歌うなら原曲をよく聴いてイメージを思い浮かべながら、ちょっとアンニュイに歌ってみるとカッコよく決まりそう。